ビルを壊すと***が引っ越す
先日、某市の建築紛争調整委員の委嘱を受けました。
中高層のビルが建設されることにより、日照、通風などの悪化が予想されるときに、両当事者の話しを聞いて、妥当な解決案を提示する委員会なのですが、
委嘱を受ける際、従前から委員をされている先輩弁護士から、ビルを解体する場合の思いもよらない話しを伺いました。
ビル解体で一番問題となっているのは、アスベストですね。アスベストが使われていると、ビル全体を密封してアスベストが飛散しないように解体工事をするのだそうで、解体費用も大幅にアップすると聞いています。
私が後見人として管理しているビルを解体するかどうか検討したことがありまして、もしアスベストが使われていたら、うろ覚えですが、解体費用が2倍になるみたいな話がありました。調査をしてもらったところ、アスベストは使用されておりませんでしたので助かりましたが、もし使われていたら、ビルの敷地を売却しても、そのほとんどが解体費用で飛んでしまうところでした。
それはさておき、ビル解体の際の問題として、もう一つ問題があるのだそうです。
それは、解体するビルに住み着いている ねずみ の駆除なのだそうです。
駆除をせずに解体を始めると、住み着いていたねずみは近隣の建物に引越ししてしまうのだそうで、引っ越されたほうはたまりませんね。
通常ねずみの駆除には30万円くらいかかるそうで、ビル解体前に駆除しておかないと、駆除費用を賠償しろという問題に発展してしまいます。
すでに東京都では、ビル解体が届出られたさきには、解体前にねずみの駆除を行うよう指導する体制が整っているのだとか。
いわれてみれぱそのとおりですが、思いもよらない問題でした。
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