缶スプレー
私は、缶スプレーを愛用しています。
何よりも、手軽に使用できて、後始末もほとんど必要ない。
不精な私にはぴったりのアイテムです。
缶スプレーの色は製造段階で決まっており、缶の中の色を調整することはできません。
それでは、缶スプレーの発売されていない色の車両は、缶スプレーでは塗装できないか。
出来ないに決まってるという答えが返ってきそうですが、必ずしもそうとはいえません。
(画像をクリックすると拡大されます。)
左の写真はEF58青大将ですが、この色ぴったりの缶スプレーはもちろん市販されていません。
が、缶スプレーの後ろのプラバンをご覧ください。
このプラバンには、右の写真のガンダムカラーのGグリーン2というスプレーを吹いています。
色味が違って見えますが、同じグリーンの缶スプレーです。
色味が違うのは、グリーンを吹く前の地肌の色が違うからです。
左からプラバンの地肌のまま、ニュートラルグレー、ジャーマングレー、マットブラックをそれぞれ吹いた上にグリーンを吹いたものです。
どうでしょうか。プラバンの地肌の上に吹いたものは明るすぎて違う色に見えますが、ジャーマングレーまたはマットブラックの上に吹いたものは、かなり似通った色に見えます。
缶スプレーの塗膜はかなり薄くできるので、下地の色を調整することにより、その色合いを変化させることができるのです。
敦賀色のキハ48です。
この青は、もっと暗い青でしたが、下地を帯の色と同じ明るいクリームで塗ることにより、青も明るくできました。
かなり前に塗装した車両なので、どの缶スプレーを使用したかについては、はっきり覚えておりませんが、
この色味からすると、クリームはクリーム10号、青はグンゼのスカイブルーかもしれません。
高山色のキハ58系です。
クリームは、敦賀色と同じクリーム10号だったように思います。
緑は、2種類吹いています。
最初、下地をグレーや黒で調整しましたが、思った色にならないので、最初、緑2号を吹いた上に東急のグリーンか何か、明るいグリーンをを吹いたのだったと思います。
下地を利用して色味を調整する場合の注意点は、決して塗膜が厚くならないようにすることです。
スプレー缶は左から右へすばやく動かしながら、吹き付けます。
決して留まった状態で塗料を吹き付けてはいけません。
缶スプレーと侮ることなかれ。
使いようによっては、エアブラシに勝るとも劣らない塗装が出来ます。
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