クモユニ74



クモユニ74は、東海道線東京口に新性能電車153,111系が投入されるのに伴って誕生した郵便荷物電車です。
80系の時代には、クモユニ81が郵便荷物輸送にあたっていましたが、これは新性能電車と併結できないので、新形式として登場しました。
クモユニ74は、旧性能電車であるモハ72の改造ですが、当初のクモユニ74 0番台は、111,153系など新性能電車専用の車両として登場しました。旧国なのに旧国と併結できないというのは面白いですね。
一方、東海道線でも中京口では、80系が運用されていたため、80系とも併結可能なクモユニ74が必要となりました。旧性能車とも併結可能ということで番号が区分され、100番台となりました。
さらに、高崎上越線では、115系が運用されており、この系列には抑速ブレーキを装備していました。そこで、111,153系や旧性能電車さらには、115系とも併結できるクモユニ74が誕生し、200番台となりました。
製品では0番台が大型ヘッドライト、200番台がシールドビームの仕様ですが、ライト形状は番台で区分できるものでなくもっと複雑です。
クモユニ74000~008 昭和37年改造 大型ヘッドライト
クモユニ74009~011 昭和39年改造 大型ヘッドライト
クモユニ74012~014 昭和40年改造 シールドビーム
クモユニ74100~102 昭和39年改造 大型ヘッドライト?
クモユニ74103~107 昭和40年改造 シールドビーム
クモユニ74200~207 昭和39年改造 シールドビーム
なお、
クモユニ74100~102は、昭和43年200番台(211~213)に改造されています。
クモユニ74211~213 昭和43年改造 大型ヘッドライト?
100番台100~102のうち、100は大型ヘッドライトであり、200番台改造後212となりましたが、シールドビーム化されませんでした。211,213は資料がなく、不明です。
なお、100番台がクモニ83のような完全切妻なのに対し、0番台、200番台は車体端部にRがついていました。
編成については、大宮近辺のものしか知りませんが、東京方面から大宮までクモユニ74だけの6連。
そこから、3連ずつに分かれて、一方は東北線へ、他方は高崎線に入ってました。
少なくとも、大宮近辺で115系に併結されているのを見たことはありません。
大宮近辺で見られる荷電の併結は長岡からのクモニ83+クモユ141のみで、後に長野からのクモニ143+クモユ141(143)が加わりました。
もっとも、両毛線では70系や115系にクモユニ74が併結されていたようです。
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