EF65PFの形態
EF65 1000番台の外観上の違いを調べてみました。
つらら切りは、ヘッドライトと前面窓にあります。1次形はいずれのつらら切りも無い状態で製造されましたが、後に前面窓のものだけ取り付けられました。
ナンバーについては、切文字で製造されたものの、後の改造によりプレートとなったものがあります。
ジャンパ栓開口部とは、スカートにあけられたジャンパ栓を取り付けるための開口部です。ジャンパ栓ごとに穴が開いているのが「個別」、3つのジャンパ栓が1つの開口部に取り付けられているのが「共通」です。
スノープロウは、一部取り外された機関車があります。
重連ジャンパ栓は、外観上差異がでているのか、私にはよく判りません。
ご存知の方がおられたら、ご教示ください。
7次形のスノープロウ、重連ジャンパ栓、つりあい管エアーホースは、製造時は取り付けられていましたが、運用前に取り外されたそうです。その後、JR貨物に移ったものはスノープロウと汽笛カバーが復元されました。
1次形 1001号機です。ライトの上につらら切りがありません。
2次形 1020号機です。ライトの上につらら切りがつきました。この機関車はプレート式のナンバーに改造されています。
3次形 1028号機です。外観上は2次形と変わりがありません。
4次形 1043号機です。KE59ジャンパ栓が無くなり、その部分のスカートに穴があるのがわかります。
また、前面通風口がなくなり、判りづらいですが、屋根上に扇風機カバーがつきました。
テールライトは細身の外はめ式に変わっています。
5次形 1050号機です。4次形ではKE59ジャンパ栓のあとに穴が開いていましたが、5次形では埋まりました。
6次形 1065号機、1080号機です。パンタグラフがPS22Bに変わりました。
7次形 1104号機です。スノープロウ、汽笛カバーがありません。また、エアホースが連結器の横だけになっています。
ちなみに、半端な115系前面は見なかったことにしてください。
8次形 1138号機です。7次形同様スノープロウなどがありません。
この分け形でみますと、KATOの前期形は、2次形と3次形に相当し、後期形は、6次形と7次形のスノープロウ・汽笛カバーの復元されたタイプということになりましょう。
参考文献 鉄道ファン1985年1月号
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コメント
女性とは思えないほどのくわしさ!
すごいというしかありません。
私は、せいぜい外観のちがいしか興味がありませんが、じゅんさんは構造的なものまで極めてらっしゃるのですね。
投稿: e231green | 2007年7月 1日 (日) 午後 10時09分
こっちも来ました。
EF65PFのジャンパ栓ですね、左右1対で連結器直近の2コが、重連用JPでKE70です。左右どちらを使っても良い両渡りです。形態に変化はありません。同じく元ダメ管や釣合管もそれぞれ片方接続です。一番小さいJPはKE72で、10000系高速貨車の電磁ブレーキ司令用です。丸いKE59は20系用の連絡回路ですね。
投稿: じゅん | 2007年6月30日 (土) 午前 01時10分