EF60509
1915 1999/9/9
KATO 3025 EF60 500 特急色
昭和38年12月、東京口ブルートレインは、それまでのEF58形に代わってEF60形500番台に牽引されることになった。寝台特急に対する需要増加に応えるため、九州ブルトレは、14両から15両編成とすることになったが、EF58形ではセノハチ(山陽本線の瀬野・八本松間の急勾配・急曲線区間)で補機が必要となる。EF60の投入は、これを回避するための措置だった。
EF60形は、F級でEH10と同等の牽引力を有する機関車として開発された。
昭和30年代は、本線の電化が強力に推し進められた時期であり、電化がなされればそれまでの蒸気機関車に代わって電気機関車が貨物列車を牽引することになるから、貨物用電気機関車が不足することとなった。
この不足をEF15の新製で補うことも一つの方法だが、同機は当時でも出力不足気味であり、新造するのであれば高出力の新形機関車を製造しようということで、EF60の誕生なった。
性能は、軸重16t、10‰勾配で1200t貨物を時速40Km/h以上の均衡速度で牽引でき、かつ起動できた。
500番台は、ブルートレイン牽引用ではあるが、20系電源車との連絡やこれの制御ができる機能が付加されたのみで、牽引能力自体は一般形と同等だった。
EF60牽引となったブルートレインだったが、最高速度は相変わらず95Km/hだった。これを110Km/hに引き上げるには、高速性能の優れた機関車と、機関車・客車双方のブレーキの性能向上が必要で、そのための設備を備えたのがEF65Pだった。
EF65Pは、昭和40年にEF60を置換え、EF60の500番台は以後貨物牽引用となり、塗装も一般色に変更されてしまった。
参考文献
鉄道ファン 1975年1月号、1976年10月号
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