もうすぐ参議院選挙
ここのところ、首や肩がこらないように気をつけてます。
整体の効果が出て、首を支えている筋肉のこりはとれているのですが、
筋力が落ちていて、頭を十分に支えられません。
これまでは、筋力がない分、こりを生じさせて支えていたのだというのが先生の説明。
仕事は早々に切り上げ、工作もほどほどに。
というわけで、今日は参院選の話です。
今度の日曜は、参議院の通常選挙の投票日。
世論調査によると、65%の人が必ず投票に行くか、期日前投票を済ませたそうです。
年金問題の影響でしょう。
参議院なんかいらない、なんていう議論もありますが、
国民は参議院にも何とかして欲しいと思っていることの現れだと思います。
参議院なんかいらないという議論。
一度衆議院で決めたことを参議院で再度審議するのは無駄だとか、議員の歳費がもったいないとか言われます。
しかし、私は反対です。
日本は、大統領制ではなく、議院内閣制を採用しています。
平たく言えば、行政の長が、国民により直接選ばれるのでなく、国会により国会の多数派の中から選ばれる制度です。
国会の多数派と行政の長が一致しますから、政治が安定します。
この政治の安定によって日本は戦後の復興を成し遂げたのでしょうが、
近代立憲政治の根本原則である権力分立の観点からはよろしくありません。
権力分立。
権力が集中すると、権力者はかならず権力を乱用する。
それを防止するために、国家権力作用を分解して、別々の者に権力を掌握させ、
例えば国会が権力を乱用しようとすれば、行政や司法がこれを抑制する。
これにより国民の権利自由を護る。
そんな感じです。
権力作用は、通常、立法、行政、司法に分けて、三権分立というのが通常です。
ところが、議院内閣制の下では、立法機関の多数派と行政の長は同じ会派ですから、
行政の権力乱用を国会が是正することにあまり期待がもてません。
しかし、議会が二院制をとっていると、
すなわち、国会が衆議院と参議院からなっていると
第1党が衆議院で多数を占め、第2党が参議院で多数を占めるということが可能です。
第2党は、政権をとることを目指しますから、
第1党及び内閣の権力乱用を監視し、乱用があれば徹底的に追求するでしょう。
また、第2党が政権をとったときに、第1党と内閣の権力乱用を徹底的にあばくでしょう。
そうなってくれば、第1党といえども無茶なことはできなくなります。
これが参議院の存在理由だと思います。
これを実現するには、例えば、自民党支持者であっても、
参議院は民主党候補に投票するという行動が必要になります。
政党によって政策が違うのに、
衆議院は自民党、参議院は民主党に投票するというのはおかしいという意見もあるでしょう。
しかし、政治の最終目標は国民の権利を護り、福利を増大させることです。
その最大の阻害要因は、権力の乱用です。
権力の乱用が排除されて初めて、
どちらの政策がすぐれているかを判断すべきではないでしょうか。
また、現行憲法上、衆議院は参議院に優越しています。
内閣総理大臣の指名
予算の決定
については衆議院の議決が優先され、
法律の制定については、参議院で否決されても、
衆議院で3分の2以上の多数で可決すれば、法律として成立します。
自民党の政策を支持される方は、衆議院で自民党が多数になるように投票すればよいでしょう。
その結果自民党が多数を占めれば、その政策は実現されることとなります。
他方で、参議院で民主党が多数になれば、
自民党の行き過ぎを止めてくれるでしょう。
リンカーンはゲティスバーグの戦いの後述べました。
人民の、人民による、人民のための政治=民主主義
政治を議員任せにするのでなく、
人民が政治をコントロールすることこそ民主主義です。
もちろん間接民主制では、人民は直接政治に関与はできませんが、
代表者同士をけん制させることによって、コントロールするということはありうるのです。
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