入学式
今日は息子の小学校の入学式でした。
私が小学校に入学したのが1965年、卒業したのが1971年ですから、式がどんなふうに行なわれたかなどということは忘却のかなたです。
先生方のお話は、これから息子をよろしくお願いしますという気持ちになる、温かい内容でしたが、ちょっと違和感を感じる出来事もちらほら。
まず、司会の先生が、つぎは校長先生の式辞ですと式を進めると、校長先生が「ハイ!」と返事をする。
小学生が名前を呼ばれて「ハイ」というのは判りますが、校長先生まで返事をするというのはちょっと違和感を感じました。
次に、先生方が壇上に上がるときに、日の丸に向かって一礼。
私も、日の丸には敬意を表しますが、一礼まではしないなあ。直立不動の姿勢をとるところまでです。
なんといっても、日の丸はあくまでも日本国の象徴であって、生身の人間ではない。
私の感覚では、頭を下げる相手というのは人間なんですね。
最初は違和感を感じましたが、式が進むにつれて、生徒には大きな声で返事をするよう指導しながら、先生方が返事をしないというのは、小学生にとっては判りにくいのかもしれないと思うようになりました。
日の丸に対する一礼も、確か官房長官が記者会見場に入る際に、やっていた気もするから、まあ、それが礼儀だと教えるのもありでしょう。
小学校、中学校の間は、何が常識であるかを知ることが大事。
往々にして、中学高校のころというのは、ただ現状に不満を覚え、改善を訴えるだけで、何が常識なのか、常識のどこがおかしいのかなんてことは考えない。
それでは説得力はありませんね。
常識を備えて、その常識が時代にそぐわなくなっていることを敏感に感じて、そのおかしさを訴えて初めて人は耳を貸してくれる。
そうして、常識に疑問をもち声をあげるというのは、若者だからこそできること。
常識に従うだけで、何の疑問も持たない若者ばかりになったら、この国はおしまいでしょう。
そのためには、小中学校で、まず常識をたくさん教えてもらうこと。
そう考えると、校長先生の「ハイ!」にも日の丸に一礼にも違和感がなくなりました。
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