なのはな
1986~1998
和式電車の第1号として、1986年3月に落成しました。
それまで和式車両への改造は客車を種車として行なわれてきましたが、千葉局では、客車では運転上の制約が大きいので、電車を種車とすることになりました。
すなわち、
運転間隔の短い千葉、御茶ノ水、新宿ルートは速度の低い客車列車を運行できない
千葉鉄道管理局内に客車区がなく、保守に困難が伴う
千葉鉄道管理局内の9割以上が直流電化なので、電車にしても不都合が少ない
折り返しが簡単である
といった理由でした。
種車は165系で、中央線への入線に支障がないようM’車は800番台となっています。
室内は同じ頃に改造された江戸や安らぎと同様にサロン室が設けられました(モロのみ)。
他の和式車両と同様、編成には「なのはな」、各車には次のように花の愛称がつけられました。
1号車 クロ165-1 すみれ
2号車 モロ164-801 あやめ
3号車 クモロ165-1 きんせんか
4号車 クロ165-2 すいせん
5号車 モロ164-802 あじさい
6号車 クモロ165-2 ゆり
当初はヘッドライトが大型のままでしたが、1993年ころ前面強化対策のため、ステンレス番を貼り付けた際(いわゆる鉄仮面改造)、シールドビーム化されました。
そして、1998年、485系を改造したニューなのはなに後進を譲って引退しました。
大型ヘッドライトのモデルは宮沢模型限定品として製品化されましたが、今でも希少品です。
写真のモデルは、KATOが年に製品化したシールドビーム仕様となっています。
参考文献 鉄道ファン1986年5月号
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