ジオコレのお寺をいじる4 三重塔は左側でよいのか
本来仏塔は、仏像を納めた金堂を西方、北方、東方の3箇所に従えて設置されるものだったようです。
これは、わが国に仏教が入ってきた飛鳥時代の話です。
仏像が仏塔を囲むように配置されるのは、本来拝むべきものが仏塔だったからだそうです。
ところが、日本では仏塔よりも人間の形に近い仏像が信仰の対象として尊ばれるようになり、仏塔は信仰の対象から寺の装飾物という位置づけになったようです。
そこで、金堂は北方の一箇所になり、金堂の前に仏塔がそびえる姿となりました。
すなわち、寺の門を入ると、目の前に仏塔がそびえ、その向こう側に金堂がある。そして、門、仏塔、金堂は南北に一直線に並んでいたのだそうです。
天平時代になると、寺で大事な建物は、仏像を納めた金堂ということになり、仏塔は金堂のまん前でなく、その左右に位置するようになりました。
奈良薬師寺の東塔、西塔は有名です。天平時代の寺はこの形で造られた物が多いそうです。
さらに時がたつと、仏塔の信仰対象としての意味合いはますます薄れ、金堂の前ではなく横に並ぶようになったのだそうです。
そこで、問題の左側の仏塔がありうるかどうかですが、参考にしたこのホームページでは明言されてませんでした。
装飾的意味が強くなり、宗教的意味が乏しくなったのであれば、右か左かはあまり関係ないように思えます。
ジオコレのお寺は、ここまでできてしまったので、左側で良いことにしました。
蛇足ですが、本来仏塔は、塔婆のでっかいものなのだそうです。
そして、仏塔の中でも相輪と呼ばれるこの部分。

これが一番大切なもので、これを支えるために心柱という太い材木が塔内に立っており、心柱を風雨から保護するために、外から見える建物が存在するのだそうです。
このため、塔内部には床がなく、登っていくこともできないそうです。
仏塔は、相輪を拝んでみるべきものだったのですね。
勉強になりました。
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コメント
初めまして、一応仏教の大学は出ているのですが、塔のことは良く知りませんでした。ただ、奈良時代ころまでは塔の心柱の下にお釈迦様の骨を入れた仏舎利を埋めてその後に塔の建設に入ったようです。もちろん全部に仏舎利が入っているとは言いませんが、正式には塔はお釈迦様の墓でもあるわけです。たしか、飛鳥寺かどこかの奈良の寺には本当に入っていたようです。なお、インド独立後ネルーの時代つまり戦後かなり早期に日本とインドは国交回復しましたが、その時に本当にお釈迦様の骨が入った仏舎利3個を日本政府に贈ってくれたそうです。
ちなみに、日本では「塔」といいますが、これはインドでの「ストゥーパ」が元になっています。丸いお椀型の建物で相輪に似たものが付いている物ですが、やっていることは全く同じです。タージマハールはイスラム教なので違う物ですが。
投稿: | 2009年11月 2日 (月) 午後 10時37分
EF55好きさん、はじめまして。
アドバイスありがとうございます。
これで自信をもって左側に設置できます。
今後とも宜しくお願いいたします。
投稿: e231green | 2009年10月17日 (土) 午前 09時52分
はじめまして。
早速ですが塔と金堂の伽藍配置について法隆寺が正面より向かって左側に五重塔をおいています。
http://www.horyuji.or.jp/gojyunoto.htm
あと浅草寺が前よりですが同じように左側に塔を設置してあります。
http://www.senso-ji.jp/guide/index.html
投稿: EF55好き | 2009年10月17日 (土) 午前 01時30分