EF65PF+富士 3 PFを整備
まずは、屋根を黒くするためにマスキング。
どの範囲を黒くするかですが、モニター屋根部分は黒くするとしてパンタ下の部分や扇風機カバーのところまで黒いのか、ランボードは車体色か黒かなど、突き詰めると不明な部分が多いです。
よくわからないのは、普段屋根を上から見る機会が少ないうえに、跨線橋から列車を見る場合でも、視線は屋根ではなく前面にいっていて、印象に残らないからでしょう。
そこで、PFの資料をひっくり返しましたら、PF全検ルポの載った鉄道ファン1985年1月号が見つかりました。
1100号機が1984年7月に全検を受けた際の写真が掲載されています。
まずは、全検出場直後の美しい姿。

扇風機カバーは、車体の青15号とはちがって、黒っぽく見えます。
続いて、全検から東京機関区に戻って整備をしているところの写真。

パンタ下の部分は黒には見えないですが、かといって青15号でもないですし、パンタグラフの色とも違うのでねずみ色1号とかでもなさそうです。一方、となりの貫通扉のあいている写真では、パンタ下も黒く見えます。
資料を見ただけではなんとも言い難いですね。
ところで、屋根上はすぐに汚れて黄土色っぽくなるので、汚れを忠実に表現するのなら、どこまで黒くするかはあまり問題にはならないのですが、私は屋根上を忠実に汚すのに抵抗があり、かといってピカピカすぎる屋根というのも実車からかけ離れていてなんとかしたくなり、結局汚れを抽象化して汚れている雰囲気を醸し出せれば良いなあと思うのであります。
それで、大宮工場に入る電機の場合は黒屋根のつやを完全に消して汚れを表現することにしております。
そういうわけで、実車とはかけ離れるかもしれませんが、屋根上の汚れが目立つ範囲は黒屋根で表現することにいたします。具体的には次の写真のマスキングしていない範囲です。

前置きが長くなりましたが、ここままでくれば、あとは塗るだけです。

さらにトップコートの艶消しを吹いて、マスキングを外しました。

パンタにはねずみ色1号を吹き、取り外したパーツをもとに戻しました。
ところで、信号炎管やら、汽笛がユーザー取付パーツの場合にはいつも苦戦しますが、今回はパーツを吹っ飛ばす危惧を感じることもなく、すんなりと取り付けできました。工場でつけやすいように、パーツの突起と車体の穴の大きさを吟味・修正しているのかもしれません。

なお、当初1093号機のナンバーを付けましたが、同機は下関の配置で大宮工場には入場しなさそうですので、東京配置の1103号機に変更しました。
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コメント
今回の製品は屋根が別パーツなんですね。
黒色を塗った部分が外れるようになってますよ。
投稿: ほへほへ | 2011年6月 4日 (土) 午前 06時16分
ご無沙汰しております。
HPは毎日チェックさせて頂いておりますが(^ ^;
早速塗られましたね~。
私もRFのその号を持っております。
PFに関してはその号と、機芸出版社から出ていた、
H氏の本が一番参考になるのではないでしょうか。
さて、屋根上に関してですが、結論から言えば、
・扇風機カバーは黒
・パンタ下はランボード共々、若干茶色の入ったグレー
※確か絶縁用の塩ビ皮膜だったかと
になります。
屋根上はパンタ下のみ上記のグレーとなるため、黒いのは扇風機
カバー部、及びモニター両端部(ギリギリ)までが黒に
なります。
今さらですが、今回のPFはボディ裏側を見ると、屋上
モニターだけでなく、屋根板すら分解可能な構造
になっていて、塗装派には大助かりです。
私は新造時で塗ってみようと思っています。
※当然ヒサシ上部は紺で!(苦笑)
投稿: JGAA | 2011年6月 3日 (金) 午後 10時23分