« クモユニM車にカプラーセットを付ける | トップページ | クハ111-2000にカプラーセットを取り付ける »

モデラー歴が長くなると模型雑誌がつまらなくなると言いますが

 モデラー歴が長くなると、模型雑誌の中身がつまらなくなるなどといいますが、先日、久しぶりに見た40年前のTMS。どうして、どうして。今見ても興味深い記事がたくさんありました。

 つまらなく感じてしまう原因としてよくあげられるのが、モデラーの技術が向上して、雑誌から得られるものが乏しくなるというもの。

 興味深かったのは進歩がないせい??

 

 進歩したわい、と胸をはれない自分がおりますが、それにしても最近の鉄道模型誌は、新製品のパンフレットを買わされて、おまけとして製作記事がくっついている、というように感じるのは私だけでしょうか。

 1990年代あたりからだったか、とにかく製品の紹介記事が多くなりました。マイクロの参入で新製品が爆発的に増えたというのもあるのでしょうけれども、以前は数ページだった紹介記事が大増殖しました。メーカーや模型店の広告も増えたような気がします。

 諸物価高騰の折、広告を増やさないと経営が成り立たないであろうことは容易に想像できます。

 それと関連するとは言い切れませんが、製品に対する辛口のコメントが姿を消したように思えてなりません。
 以前は、良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり言っていたものが、最近は、良いものは良い、悪いものなど無いみたいな感じになっています。

 それから、現在はいろいろなアイテムが揃っていて、たとえばウエザリングにしても、種々のパウダーが用意され、ユーザーはメーカーの説明にしたがって、使用するのみ。こういう製品まであるのだから、製品のページが増えるはずだということは置いておいて、

 例のTMSにもウエザリングの記事がありますが、
P1030338
素材の吟味から、施行方法まで、試行錯誤の結果が示されていて、その前提として、実車はどのように汚れているかの考察まで表されていてします。素材の乏しいころだったからこそ、モデラーは創意工夫をこらしていたわけです。こういう記事があると自分も試したくなるもので、
P1030339
KATOのオハニ30に煤をつけてみたことがありました。ブラの車体でも炎が車体に届かなければ大丈夫だろうと思って試したのですが、あっという間に貫通幌が溶けてしまったのは秘密です。炎の部分よりも上の透明な部分の方が温度が高いと知ったのはのちのことでした。

 また、この2軸貨車製作の記事にも興味をひかれました。
P1030341
 当時はNゲージの2軸貨車は皆無で、PECOの貨車の下回りに自作の車体を載せるのがせいぜいの時代ですし、資料が高価な書籍の中にしかなく中学生の私にはそんなものは買えませんから、上の写真の有蓋車の部品構成の図だけでも非常に有意義なものでした。早速ボール紙を切り出して作ってみましたが、途中で機関車と比べてみたらとんでもない大きさで、完成に至ることはありませんでした。
 その後1年くらいして、ワム80000、レ12000、ヨ6000が発売になりましたので、自作する意欲はすっ飛んでしまいました。


 いずれにしても、このころの記事は、読み応えのあるものになっていると思います。


 誤解の無いように言っておきますが、現代の雑誌にも美しく仕上がった模型はたくさん掲載されています。ただ、すでに存在するアイテムを上手に使ってこんなに素晴らしいものができました、というような印象が強いのです。結果重視で、そこに至る経過が軽んじられているのかな。

 さらに誤解の無いように言っておくと、私はいろいろなアイテムを使うのは大賛成。失敗なく、時間を有効に使って結果が出せますから。しかし、読み応えという点からいうと昔の記事には及ばないように思います。

 今、雑誌がつまらなくなったと感じるとすれば、創意工夫なく作品を完成させてしまう記事を読んでも読みごたえがないから、ということかもしれません。


 なお前回、模型の美しさと実物の美しさは違うということと、実物を感じさせるほど模型は美しいということとが矛盾しないか疑問と書きましたが、同号の別のページにヒントが書いてありました。

 モナリザの美しさというとき、それは絵画自体の美しさを言っているのであって、モナリザ本人の美しさとは別次元の問題です。これが模型の美しさと実物の美しさは違うということの意味でした。

 そして、実物を感じさせるほど模型は美しいということは、絵画がモナリザという人の美貌を感じさせるほど絵画として美しいということのようです。

 話を鉄道模型に置き換えると、たとえば、KATOの111系が美しいというとき、それは模型の111系が本物の111系を彷彿とさせるとき、模型として美しいと言えるということでした。

 意味が判れば当たり前のことでしたが、40年前のTMSにこの記事が掲載されたころは、SLブームまっただ中で、SLブームにつられて模型の世界にやってきた人が、模型を実物の美しさを感じるための道具としてしか見ず、模型自体の美しさを等閑視することが横行していたようです。

 そして、記事の本旨は、やはり、本物を彷彿させるには、実物どおりに縮小化させるのがよいのか、取捨選択したり、ディフォルメしたりするのが良いのかということ。

 私は、取捨選択は重要、ディフォルメは?です。

 取捨選択といえば、私がなかなか取捨選択できないものがあります。
 それについては、次回です。


↓私も参加しています。
よろしければ、クリックをお願いいたします。↓

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ

にほんブログ村

にほんブログ村 鉄道模型にもどる

 

|

« クモユニM車にカプラーセットを付ける | トップページ | クハ111-2000にカプラーセットを取り付ける »

011 鉄道模型について」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95024/55069399

この記事へのトラックバック一覧です: モデラー歴が長くなると模型雑誌がつまらなくなると言いますが:

« クモユニM車にカプラーセットを付ける | トップページ | クハ111-2000にカプラーセットを取り付ける »