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車体の美しさ・走りの美しさ

 しつこく引っ張って恐縮です。またまた模型の美しさの話です。

 今回は走りの美しさについて。

 ミリタリーのジオラマには動くという要素は入ってきません。
 一方、鉄道模型は動くことが前提であり、鉄道模型の美しさの中には動きの美しさも含まれてきます。

 動きについては、これまで、あまり話題にされることはありませんでした。書籍などでは伝えようがないためかと思います。

 そもそも鉄道模型の美しい動きとはどういうものでしょうか。

 

 まず、車両の性能として、スローが効くことでしょうか。どんなに精巧に美しく作られたモデルでも、いきなり50キロのスピードで走り出すのでは興ざめです。やはり、徐々に加速していく性能が欲しいところです。

 最近の製品はよくスローが効くようになりました。特に先日発売のKATOのD51のスロー走行は素晴らしいものです。

 つぎに運転の仕方として、実物に即した運転方法を実践すること。
 スローの効く車両でも、いきなりのフルスロットルでは宝の持ち腐れです。実車の性能に即して加速させる配慮が欲しいところです。ふたたびKATOのD51の話ですが、走行性能が良すぎて、ちょっとスロットルを回すとぐんぐん加速してしまいます。本物のように加速させるには、相当の技量が必要です。

 加速した列車は最高速度に達しますが、模型の最高速度をどこまで許容するかは意見の分かれるところです。
 私は、実車の最高速度が100キロなのであれば、模型も実物換算100キロの速度にとどめるべきだと思っています。
 485系が新幹線のような速度で走り、ジョイント音がギャロップになってしまうのはいただけません。
 これに対しては、実物換算速度は遅すぎてスピード感が出ないというお考えの方もいらっしゃるようです。
 しかし、実物であっても150m離れてみれば、線路際で見るときのようなスピード感はありません。Nゲージでは車両から1m離れてしまえば、実物を150m離れてみるのと同じです。
 開けた場所に行って、150m離れて列車を見ることに慣れれば、遅すぎてスピード感がないと感じることもなくなるはずです。また、模型でも線路の前に建物をおいて、車両が見え隠れするようにしてみると、実物換算速度でも相当の速さを感じます。

 さて、ここまでは実践されている方も多いと思いますが、線路状況に即した加減速となるとどうでしょう。
 模型のカーブはありえない半径ですから、実物同様の速度制限をかけたら、レイアウトは全線徐行になってしまいます。エンドレスのカーブで速度制限をすることは現実的とはいえません。

 しかし、レイアウトに余裕があって、エンドレスにするためのカーブのほかに、実物のような少しだけ進行方向を変えるようなカーブ、見せ場のカーブを設けるのであれば、そこは70キロなり、80キロの速度制限を設けて、模型も減速させて走らせるべきでしょう。
 また、ポイントを分岐側に進むときは、減速して走行させるべきです。在来線の分岐側の制限速度は35キロとか45キロとかであり、著しく減速します。
 こういう場所を最高速度で駆け抜ける模型は美しいとは思えません。

 運転会を催される方々も多々おられますが、そこでの運転は、カーブもポイントもお構いなしの定速運転であることが多いようです。
 鉄道模型は製作がメインで、運転会は作品の発表会にすぎないのであれば、それで良いのだと思います。
 これに対し、鉄道模型は走らせることも重要な要素だと考えますと、精巧な車両を作りながら、実物を無視した運転をすることは非常にもったいないことをしているということになります。

 私などは走行がメインであって、製作は走行への通過点に過ぎないという考えですので、実物無視の運転は本末転倒だと思っています。
 もちろん、ビデオ撮影するとか、慣らし運転とか、そういう目的の場合には、定速運転もしますし、最高速度も新幹線並みになります。しかしそれは、鉄道模型の運転走行ではなく、走行の美しさを追求すべき場面ではありません。


  さて、美しい走行の第一歩はスローが効くことだと書きましたが、スローの効く車両でも性能を維持するにはメンテナンスが必要です。メンテナンスの方法については次回にでもご紹介したいと思います。


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