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月光型への憧れ

 昔は、デパートにも普通に鉄道模型売り場がありまして、私が鉄道模型に出会ったのもデパートでした。御徒町の松坂屋の鉄道模型売り場で目に飛び込んできたのは、実車もデビューしたばかりの月光型581系でした。

 おそらくカツミ製のものだったのだと思いますが、プラレールなどとは桁違いの精密さに目をみはりました。モハネ580、クハネ581などが整然と並べられていておりまして、私はその場に釘づけでした。

 欲しくなるのは当然の成り行きですが、モハネの前には5,400円の値札。当時は、国鉄の初乗りが10円。ラーメンも一杯150円くらいの時代ですから、小学生だった私には、どうあがいても手の届かない金額ですし、誕生日のお祝いの対象にもなりません。

 しかも、クハネの前にも値札がある。ということは、5,400円はモハネだけの値段。編成にしたらいったいいくらになるのでしょう。

 子供心におねだりしても無駄だと悟りました。が、欲しいと思う気持ちは失せるどころか、ますます昂ぶり、憧れへと転化していったのでした。


 何か月かして、同じクラスの女の子の家に遊びに行ったところ、デパートにあるようなガラスケースの中に陳列された鉄道模型がありました。父親が鉄道模型を趣味にしていたのです。湘南色の電車でしたから、153系か165系だったのでしょう。心の底から、その家の子供になりたいと思ったものでした。

 翌年、本屋で月光号の作り方という本を見つけました。厚紙に印刷された車体を切り抜いて、車体にするペーパーキットをまとめたような本でした。値段も500円はしなかったと思います。即、おねだりして買ってもらいました。

 しかしながら、本一冊で車両ができるほど甘くはありませんね。手始めにたくさんある中間車の1つを切り抜こうとしましたが、カッターナイフすらもっていない私にうまくできるわけありませんし、切り抜いたところで、学校で使うのりではうまく接着できません。さらには、クーラーやベンチレータも、印刷されていたのか、市販のパーツを買うよう指示されていたのかは忘れましたが、いずれにしても、まともな車体にすらならない。

 それでも、組み立て方の説明をよみながら、このとおりに作れば、あの電車ができるのだと、心躍らせて何度も読んだものでした。


 私が鉄道模型を手にできたのは、それから3年ほどたった中学生のとき。前にも何度か書きましたが、関水金属のEF70と20系客車数両。組みレールのエンドレス、パワーパックを買ってもらいました。それはそれで、大いに楽しみましたが、心のどこかで、月光型に対するあこがれを温め続けていました。

 自分でも手の出せるNゲージで月光型を最初に製品化したのは、確か学研だったと思います。
 試しにクハネを買いましたが、出来はいまいち。他の車種を増備するには至りませんでした。

 TOMIXも香港ブランドで月光型を出したと思いますが、出来はどんぐりのせいくらべで納得のいくものではありませんでした。


 そして、いよいよKATOから583系が発売となります。1983年ころだったと思います。松坂屋でモハネを見てから16年の歳月を経て、ようやく手を入れることができたのでした。


 その後、KATO製を増備したり、TOMIXの製品も手に入れたりして憧れは現実のものとなりました。


 最近、HOゲージのコレクションを縮小しておりますが、583系も手放そうかと思ったとき、以上のことを思い出しました。

 これは手放さずに、憧れの集大成として充実させようと思いなおしました。
 13mm化するかは未定ですが、少なくとも室内灯を入れて、乗客を乗せたい。
 列車名は昼光のはつかり。

 こどものころの憧れがよみがえってきました。

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