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貧弱な低速性能 無駄な高速性能

 サウンドボックスを使ってSLを走らせていて感じることです。

 SLに限らず、Nゲージは低速性能が貧弱で、無駄に速く走れます。
 高速性能にうなづけるのは新幹線くらいではないでしょうか。

 SLのスタート。そのドラフト音の間隔は1秒近くあります。

 KATOのD51ですと、発進当初はこの間隔を実現でき、さすがだと思いますが、スロットルをちょっと動かしただけで断続音になってしまい、リアルさを大きく損ないます。
 重量貨物を牽引するD51が、そう簡単に加速するわけがないのです。

 電車、気動車の類でも、ホームに停車させるとか、渡り線を通過させるために、スロットルを絞っていくと、速度が非常に不安定になってしまいます。

 低速運転をするためには、ギア比を大きくして高回転でもスピードが上がらないようにすれば良いのですが、小さなNゲージに大きなギアを収めるには少なからぬ困難を伴います。1/150ぴったりのSLが尊ばれる最近の傾向からすればなおさらです。

 とはいえ、メーカーも手をこまねいていたわけではなく、低速ギアを導入したことがありました。10年ほど前、E231系で低速の効くモデルが発売されたことがありました。私は大いに満足したのですが、その分速く走れない製品は不評を買い、すぐ元に戻ってしまいました。

 どうして速く走れないと不評を買うのでしょうか。

 一つには、貸レイアウトなどで散見されるスピード競争の影響があると思います。SLのロッドが見えなくなるほどの高速は興ざめ以外のないものでもありませんが、隣の列車に追い越されると悔しいのでしょう。

 もう一つは、シーナリーのないエンドレスでスケールスピードで走らせると、非常に遅く感じることが挙げられると思います。

 そのほかに、高速性能とは関係ないのですが、室内灯が豆電球だったことが影響しています。10両以上の編成に室内灯を取り付けると多くの電流が必要となります。したがって、室内灯を点灯しつつそこそこのスピードが出せるようにすると、低電圧でも高速になってしまうのです。

 この点は、LED光源が一般的になった現在では、問題が解消されたと考えて良いでしょう。


 結局、ユーザーが高速性能を不要と考えない限り、低速性能は充実してこないのだろうと思います。


 もっとも、私は高速を好むユーザーを批判するつもりはありません。高速を好むユーザーもユーザーであって、鉄道模型の需要を支えている大切な人々です。この方たちを排除するようなことがあれば、製品化される車種も減り、価格も高額とならざるをえません。この方たちも鉄道模型を楽しんでいるからこそ、低速が効かないまでも多様な模型を手に入れることができているのです。

 そこで、高速ユーザーに低速の魅力を感じてもらえるのが、サウンドボックスだと思います。
 スケールスピードから外れればおかしな音になり、興ざめ感が倍加します。
 逆にスケールースピードで走らせれば、いつも耳にする心地よい音が聞こえてくるわけです。

 サウンドボックスが普及して、価格も安くなり、低速性能が敬遠されないようになってほしいものです。


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