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すそのをひろげる

 鉄道模型コンテスト2015で行われた「社長たちの昼下がり」というステージイベントの最後のほうで、愛好者の裾野を広げるための方策がテーマになり、触ってもらえる機会を増やすというコメントがされていました。

 触らなければ買いもしないのは確かですが、せっかく入門セットを手に入れても、そこで飽きてしまう人たちが相当いるのではないかと思います。

 入門セットで手に入るのは短編成の列車、エンドレスと制御機器。上級製品ならポイントが含まれるかもしれません。

 購入当初は線路に顔を近づけ、実際の風景を重ね合わせて至福のときを過ごすでしょう。しかし、現実はぐるくるエンドレスを周るだけ。一週間もすれば面白みを失うのは目に見えています。

 これに対するメーカーのスタンスは、ポイントや駅、立体交差や複線化し、二つ目の編成を購入してお楽しみくださいというもののように思えます。

 しかし、入門セットだけでも1諭吉以上の投資をしているのに、1週間たってすぐに2~3諭吉の追加投資ができる人がどれだけいるのでしょうか。コアな鉄道模型の素質ある方であればともかく、ちょっと面白そうだと思って入門セットを買ってみたという人は、絶対追加投資などしません。そのまま、入門セットは押入れにしまわれ、年に何度か遊ばれる程度で終わるでしょう。

 わたしとしては、ここに裾野がひろがらない原因があると思います。

 とすれば、入門セットだけでもお金をかけずに興味の広がる方策を採らねばならないでしょう。その方法のひとつとして、ペーパークラフトの情景がありうると思います。

 私は以前、TOMIXの基本セットのエンドレスの周りに置く分割式のシーナリーを作りました。

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 入門セットだけでは何の面白みも無いエンドレスですが、

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 シーナリーを加えるとそれなりのレイアウトのような楽しみ方ができます。この画像では線路を一切追加していません。なおかつ、シーナリーは分割式ですので、コンパクトにしまうことが出来、入門者には難しいレイアウト用地の確保も必要ありません。

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 私が作成したときはプラバンのベースにジオコレの製品を多用しましたので、それなりの費用がかかりました。そこで、ベースと背景はネットからダウンロードした情景を厚紙に印刷して作成します。初期のバスコレ、街コレの店頭装飾用のベースがダウンロードできましたが、あのようなイメージです。さすがにあれだけでは鉄道模型としてはさびしいですが、ペーパークラフトの建物もダウロードして設置できればそれなりの情景になりうると思います。すくなくともエンドレスだけよりははるかにましです。

 そして、情景がつくことに面白みを感じるようになれば、1000円程度の投資でフォーリッジを購入して草地や樹木を追加し、ジオコレの建物を配置する方も出てくるでしょう。そういう方は、コアなファンとは言わないまでも、そこそこ鉄道模型を愛好する方に育っていくものと思います。


 メディアの対応はどうでしょう。毎月、すばらしいモジュールや作品が発表されています。

 私もすばらしいと思うしすごいと思います。
 しかし、それはテニスでいえば錦織のテニスのレベルです。テニスをこれから始める方に錦織のテニスだけ見せて参考になることがあるのでしょうか。見ていて感動してもそれは自分のテニスには役にたちません。
 入門者にとっては、休日にそこそこ楽しめるテニスのノウハウが必要なのです。

 そういう意味でも、メディアには入門者がお金をかけずに、そこそこ楽しめる企画を掲載して欲しいと思います。

 ここまで書いてきて、よくやく考えがまとまりました。裾野を広げるにはそこそこ楽しめるレベルを充実させる事が必要だと思います。


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コメント

興味深く拝読しました。
的確な分析と表現に呻ってしまいました。
たしかに、裾野を広げることはメーカーが活力を得て、よい製品の開発を続けられるという物理的な意味合いから、とても重要な要素なんでしょうね。
当然に、メーカーがよい製品を開発してくれることで我々も潤うわけですから、そこに異論を挟む余地は無いのかも知れません。
でも、たいして興味もないユーザーや子供が増えることにより、メーカーが商品開発の方向性などで引っ掻きまわされることに繋がるのではないかと、少々、忸怩たる思いが払拭できないでいる小心者です。

投稿: 僕鉄 | 2015年8月28日 (金) 午後 07時08分

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