EF66を走らせる 5
鉄道ピクトリアル2022年2月号EF66特集の中の、貨物輸送から見たEF66という記事を模型で再現しています。
最終回は、EF200,210登場から現在までです。
貨物輸送量の増加に対応するためEF66 100番台が増備されましたが、同時に、次世代電気機関車の開発も進められていました。
1992年から量産された
EF200と1998年から量産されEF66と同等の性能を有する
EF210です。
一方、JR西日本に継承された66は、ブルトレの廃止に伴って1995年から廃車が始まりました。
1998年10月の改正では、EF210の投入により、1300トン列車は14本から31本に増え、うち6本は最高速度100キロを実現しました。EF66は、100キロ走行の3本を含む15本の1300トン列車を担当し、9本の110キロ走行列車のうち、5本をけん引するなど主力機として活躍しました。
また、同改正から、
運用範囲が黒磯まで広がり、黒磯から幡生までのロングラン運用も発生しました。
他方、短距離で85キロ走行のコンテナ列車(高速貨C)や
石油・化学薬品などの専用貨物列車のけん引も行うようになりました。
2000年には
EF210 100番台が登場し、徐々にEF66の活躍の範囲が狭まり始めます。翌2001年には試作機の901号機が廃車。
2007年には1300トン列車の北九州貨物ターミナルまで運転されるようになりましたが、そのけん引を担当することはなく、かえって11,14,15,18号機の4両が廃車となりました。2008年以降も0番台の廃車は続き、2011年には14両になってしまいます。
2016年、EH500が東北本線を直通するようになって黒磯への運用は終了しますが、翌2017年、
国際海上コンテナ輸送の4072レをけん引し、人気を博しました。
その間にも0番台の廃車は進み、2019年、遂に27号機を残すのみとなり、100番台の104号機までもが廃車となっています。
同年には最後の花道として、福山レールエクスプレスやカンガルーライナーSS60をけん引しましたが、2021年には運用をはずれてしまい、活躍の場がますます狭まっているこのごろです。
せめて、模型ではいつまでも花形列車を牽かせてあげたいものです。
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