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50年前の車両に興味はありますか

 鉄道模型を始めた1971(昭和46)年頃、50年前の車両なんて興味はありませんでした。50年前は1921(大正10)年。当然明治時代の車両が現役バリバリだし、新車というとC51とかナハ22000系あたり。ナハ22000というのは、形は

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オハ31で木造の客車。

 1971年では、さすがに明治時代の車両もナハ22000系も見る機会がなく、C51は

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1966(昭和41)年に全廃されていたものの、戦前の特急牽引機としてHOの製品がありましたから知ってはいましたが、そもそも高度成長期の少年には、ブームになっていたSLに想いを寄せるよりも、新鋭特急に心をときめかしていました。

 しかし、1971年ころに60代だったモデラーは、少年期に見た明治の車両とか当時の新車にノスタルジーを感じていたのでしょう。TMSにもそういう車両の製作記が散見されました。

 メーカーもときおり明治期の車両を製造することがあり、1973年の10月号には

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珊瑚模型店の古典ボギー客車のキット

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が掲載されています。

 プロトタイプは、東海道線が全通した1889(明治22)年ころに投入されたもので、こういう客車

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2120型が牽引していたのだとか。

 1971年ころ60代であったモデラーの中には、舞台は幹線から支線に移っても我が街の重要な交通手段だった列車にノスタルジーを感じて、購入された方もおられたことでしょう。

 同じようなノスタルジーは私も感じていて、1971年当時の貨物列車の定番であった

二軸貨車が連なる姿をみると、踏切で何両つながっているか数え、1両ごとに形の違う貨車がのんびりと目の前を通り過ぎていく光景を思い出します。今のモデラーにとっては、2軸の車両が幹線を走ること自体、違和感以外の何物でもないでしょう。私も、2軸の客車には違和感を持っていましたから。明治の客車の製品は1970年代が最後の製品化だったように思えるのですが、そうなると、2軸貨車が製品化されるのも、この先10年くらいまでなのでしょうか。

 

 1972年の新車は

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485系200番台とか183系0番台。今のモデラーはステンレスではない車両など古めかしいと思われるのでしょうか。当時は、飯田線に流電が走っていて、スカ色で流線形の車体を好ましく思っていたけれども、流電のデビュー当時をご存知の方はスカートを外され、ぶどう色とクリームの出で立ちから、スカ色に塗られた姿を嘆いておられたかもしれません。特急色以外の485系や183系は一線を退いた姿と感じるように。

 

 そろそろEF651000が終焉を迎えそうです。1969(昭和44)年に登場。50年前には、新鶴見区の旧型電気や東京区のEF65Pを置き換えました。

 現在までの想いでも記事にしてみたいと思います。

 

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