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KATO 3095 EF55高崎運転所 入線

 何年かぶりに予約していたEF55。発売当日なのに店頭には5本並ぶのみ。バックヤードにはあるのかもしれませんが、予約しといてよかった。

 ケースは、「KATO」のロゴが透明の新タイプ。前のケースに比べて上蓋とケースの隙間が狭くて開けにくい感じがしました。私のだけでしょうか。

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 ケースをあけると、透明シートが車体を保護。その下に、車体をパツキンで、足回りを固定具で保護されたEF55が収納されています。

 デッキのてすりやパンタグラフなど繊細なパーツがありますので、安易に取り出そうとすると想定外の事態が起きないとも限りません。

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デッキ寄りの固定具を引っ張り上げると安全に取り出せました。

 付属品は、

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後位側用のナックルカプラー 形状はCSナックル

ヘッドマーク 

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高崎線開業120周年、奥利根、ありがとうEF55、さよならEF55の4種類

ヘッドマークステイ 胴受けと一体になっています。

重連用カプラー

重連用ナックルカプラー SLのモデルについているようなナックル固定のものです。

信号炎管と列車無線アンテナは、ユーザーが穴を開けて取り付ける上級者向けパーツ

 

 実車をマジマジと見たことはありませんが、いい感じのフォルム。

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ぶどう色2号の車体は適度なつやがあって好印象。飾り帯もシャープで綺麗です。

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 ナンバープレートはEF551が取り付け済みでメーカーズプレートは印刷済みです。

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 パンタグラフは銀色。屋根上と屋上機器は大宮工場標準の黒塗装が施されています。

 前位側の砲弾型ライトは

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形状の破綻もなく点灯。

 後位側のLP42(でしょうか)は、

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導光材のカバーがちょっと気になる程度で、こちらも点灯。

 前位側に取り付けられた手すりは、

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細くできていて形態に破綻がありません。

 前位側のカプラーは

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自連のダミーがデフォルトですが、上記のとおり重連カプラーが付属。ヘッドマークを取り付けるときは、胴受けのみのパーツを、胴受けとヘッドマークステーが合体したパーツに交換します。

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 先台車には排障器が表現されています。スポーク車輪は綺麗に抜けています。

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 後位側のデッキ手すりはやや太い感じ(私の主観です)。

 デッキの下が

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スケスケです。カプラーが台車マウントのために台枠が省略されているためです。C11やC12の後部カプラーのときも感じたのですが、台枠を表現してカプラーをセットしても連結に支障はないのでは? カプラーはアーノルトがデフォルトですが、上記のとおりCSナックルが付属しています。

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 また、カプラポケットにはATS車上子も表現されていました。

 流線形の車体でカーブを通過できる工夫

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 後位側の主台車のセンターピンは通常の位置にありますが、前位側は、主台車のセンターピンの位置は先台車のセンターピンと同じです。

 これなら、先台車は車体の中心から動かないので、干渉することもないという理屈。

 走行試験をしてみました。スロットレスモーターの威力でスローが効きます。サスペンションのおかげで給電が途切れることがありません。

一番心配なダブルクロスも

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しっかりレールに追従していきますし、台車が車体からはみ出すこともありません。

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 信号炎管(1962年の三河島事故以降の装備)と列車無線アンテナ(1986年ころから準備工事がはじまった)を取り付けるべきか否か、ちょっと検討してみたいと思います。

 次回はカプラーを交換して、同時発売の旧型客車セットを牽かせてみます。

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KATOクオリティとその隙間7 レジェンドコレクションの隙間

 レジェンドコレクション:

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日本の鉄道史上に燦然と輝く「名車」 優秀な、有名な、あるいは人気の高い車両や列車、画期的な技術を誇った形式などを、Nゲージの世界に永遠に残していくために、KATO Nゲージ40周年を記念してスタートしたシリーズ。

 KATOクオリティを備えることはもちろんとして、

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金文字のソフトケースと特別な外箱。これまでNo.9までシリーズ化されています。

 その第1弾は、「101系」 

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鉄道技術および車体デザインの両面で革新を拓いた、国鉄新性能電車のパイオニアです。レジェンドコレクションでは、昭和40~50年代に全盛期を迎えた中央線快速/特別快速で活躍していたころの101系をプロトタイプに、10両フル編成で再現(以上、外箱の記載から)。発売は、2005(平成17)年末のことでした。

 

 101系以降のラインナップと外箱に記された名車としてのキャッチフレーズは、

 No2 151系「こだま・つばめ」 国鉄電車特急の礎「こだま形」

 No3 近鉄10100系ビスタカー 黎明期のデラックス名阪特急

 No4 キハ81系「はつかり」 全国特急網拡大の立役者

 ・・・むしろ、キハ82系ではないか?

 No5 381系「しなの」 曲線区間高速化の切り札

 No6 581系寝台特急「月光」 世界初の寝台特急電車

 No7 小田急ロマンスカー・NSE(3100)

 ・・・キャッチフレーズは記載されていませんが、小田急ロマンスカースタイルを確立した系列ではあります。

 No8 711系0番台 国鉄初の北海道向け交流専用電車

 No9 東京急行電鉄7000系 日本初のオールステンレスカー

 東急7000系が発売されたのは2017(平成29)年夏。それ以降、新製品が出てきません。711系、東急7000系の売れ行きが芳しくなかったのでしょうか。

 そういえば、NSEまではなにかしらの派生製品が登場しましたが、そういう名車でないと製品化できないのかも。

 とはいえ、名車はまだまだあります。私なりにレジェンドコレクション候補として推すのは、

 

 80系電車0番台 長距離列車=客車の常識を打ち破って、長距離電車時代の礎になりました。

 そればかりか、

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その湘南顔は、

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EF58新車体やDD50、キハ44000系(キハユニ15,16)に引き継がれたばかりか、

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東急5000系、京王2700系、東武5700系、西武351系、京成1600形、京急初代600形、相模鉄道5000系、名鉄初代5000系、近鉄800系、阪神3011形、南海21001系、西鉄1000系などの大手私鉄・中小私鉄にも多大な影響を及ぼしました。

 正に名車であります。

 KATOさんは、

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すでに300番台とクモニ83100(元クモユニ81)を製品化していますが、300番台は80系が自ら進化した完成形であって、もちろん模型化されるべきもの。

 しかし、長距離電車の礎を築き、日本の鉄道界に影響をあたえたのは

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0,200番台であって、レジェンドコレクションの対象としては0番台ではないでしょうか。

 派生製品としては、

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前面3枚窓の初期車。アルミサッシの200番台。お顔は同じで近郊型の70系。

 名車に間違いのない80系。300番台ばかりではありませんので、ぜひ0番台のレジェンド化をお願いいたします。

 

 そのほかにも人それぞれに、レジェンドコレクションになっても良いのではという系列があろうかと思いますが、

 0系新幹線

は、多くの方々の支持を受けるのでは?

 なにしろ、天下の新幹線のパイオニアですから。 

 

 

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KATOクオリティとその隙間6

 KATOクオリティにて素晴らしい製品は多々あり、その素晴らしさゆえにマイナーチェンジした派生製品も人気があるところです。

 例えば、

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レジェンドコレクション151系から派生した

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181系「とき・あずさ」「あさま」。

 しかしながら、派生するバージョンがありながら、放置されている者もちらほら。

 その筆頭にあげたいのは、

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111系湘南色の塗装違いの横須賀色。

 1980(昭和55)年まで、東海道線と横須賀線は、東京・大船間で同じ線路を走っておりました。東京駅では横須賀線の電車の横に東海道線の普通電車や伊豆、静岡方面の急行列車、夕刻ともなれば、さくら、はやぶさとブルートレインが発車していきます。

 そんな情景に不可欠な横須賀色。

 もっとも、最重要路線である東京口には、地方路線の電車化名目で製造された新車が配属されて、当該地方路線にはお古が回されることの繰り返しで、1972(昭和47)年ころには、 先日新発売となった113系1000番台(グリーン車は普通のサロ)が席巻する状況でしたが、それ以前は、111系、113系が、ブルートレインや153系急行と肩を並べていたのでした。

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 115系は、横須賀色から発売になって、いまだに湘南色0番台は発売されていない状況なのに、111系横須賀色が製品化されないのは、上記の事情であっという間に消えてしまい、地方に転属した111系は湘南色に化粧直しされてしまったからでしょうか。

 いずれにせよ、

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KATOさんの気が変わればあっという間に製品化できる111系横須賀色は、もっとも埋めやすいKATOクオリティの隙間かと思います。

 

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KATOクオリティとその隙間5

 TOMIXさんが、

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キハ10系からキハ45系を発売した2005年から2013年の間、KATOさんはキハ35系を発売して一矢報いたものの、一般形気動車は席巻されてしまいました。

 KATOさんは、創世期にキハ20系を、

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1991年にキハ40系を、1998年にはキハ52を発売、90年代のTOMIXさんは、特急形気動車とキハ58系、金属ボディのキハ35系くらいしか製品化しておらず、KATOさんが一歩リードしていたにもかかわらず、2000年代中盤から怒涛の発売ラッシュで一気に逆転された格好です。

 KATOクオリティの大きすぎる隙間です。

 そのため、先日発売されたキユニ28も、

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併結先を広げるためにTNカプラーに交換する始末。

 しかし、KATOクオリティからしますと、TOMIXさんの走りには改善の余地を感じざるを得ません。

 買ってきたばかりなのに洗浄すると改善するモーター、洗浄しても不調なモーターなど論外。また、動力伝達機構にも問題があるそうで、フラット音を出しながら走る車両もあります。

 車体はよくできているので、これでスロットレスモーターの低速制御ができたら、どんなに素晴らしいかと・・・・・

 そこで、今、目論んでいるのが、動力のみKATO製にコンバートできないか、ということ。

 一般形気動車の床下なんてみな同じ、ではないでしょうが、同じエンジンを使っているのでそれほど違わないはず。とすれば、キハ35やキハ30の動力ユニットを細工すれば、コンバートできるのでは?

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 とりあえず、KATOの動力ユニットをTOMIXのボディに合わせてみました。

ライトユニットが干渉してそのまま取り付けることはできませんが、床板の大きさはぴったり。

ちょっとの工夫でコンバートは可能なようです。

もっともキハ35系からキハ35系にコンバートする意味は皆無ですが・・・・

 ちなみに、TOMIXのキハ30の床板を組みつけようとしたら、変に力がかかって、カプラーがバラバラになりました。

 いくら形態がよくても・・・・・KATOクオリティにはない不具合。

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KATOクオリティとその隙間4

 2007年のC62ファインスケールは成功して現在に連なるわけですが、

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2010年のD51に使用されたコアレスモーターもすごかった。

 SLの走りは、非力な蒸気動力でじんわりと動き出し、ゆっくり加速し、貨物列車であれば50キロ前後で定速運転するものであって、以前のモーターでその走りを実現するには無理がありました。D51の低速運転を初めて見た時の驚きは今でも忘れません。低速にして安定した走りはまさにSL。

 北海道の勾配路線を山の上から撮影していると、列車が見え始めてから見えなくなるまで30分くらいかかったという話を聞いたことがあります。重量貨物列車が坂を登るとき、時速10キロ程度がせいぜいだったのでしょう。

 この低速運転で満足すべきなのでしょうが、低速運転が効くとなると、こんどはじんわりとした発進、ゆっくりとした加速を見たくなります。さすがのコアレスモーターでも、これはなかなか難しく、パワーユニットのレバーを回して動き出したと思ったら、あっという間に最高速度になってしまう。ほんのわずかなレバーの操作でゆっくり加速させるのは大変でした。

 そんな中、昨年スロットレスモーターが発表され、電車から搭載が始まりました。

 コアレスモーターがスロットレスになるのか、門外漢の私にはさっぱりですが、あの低速域の操作性がSLでも実現すれば言うことありません。技術的に可能なのであれば、ぜひ実現を!

 さて、現在のところコアレスモーター仕様がSLのKATOクオリティだと思います。

 その隙間といっても、製品化されていない形式が多すぎるので、まずはリニューアルされていないものをとりあげると、9600,C55とC58の3種。

 9600は、

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2002(平成14)年の発売でファインスケールになる直前の設計。ディティールは素晴らしいので、1/150でないのが本当に残念。

 現在、ホビセンでは、パーツが底をついて修理ができない状態とのこと。再生産せずに、ディティールはそのままにファインスケールにしていただきたいところです。

 

 

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C55は標準デフと門デフの製品が出てましたが動きなし。その間に

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TOMIXさんが北海道形を製品化してしまいました。

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 C58は全国津々浦々の亜幹線で大活躍した機関車。

 国鉄時代、有名な列車の先頭に立ったということはないけれども、DE10のように地味に黙々と働きました。こちらもTOMIXさんが製品化することになりました。

 

試作品の写真が公開されていますね。

D51のようなバリエーション展開も期待できます。ぜひともリニューアルを!

 

 

 

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KATOクオリティとその隙間3

 前々回は、KATOさんが最初に手掛けた電車である103系がリニューアルされない隙間を、前回は隙間が大きすぎてリニューアルがこわいEF58を書きましたが、今回は、スルーされてしまって製品化されていない隙間、169系です。(1980年代にタイプが製品化されたような気もします)

 169系を3回目の隙間として取り上げるのは、KATOさんがEF63を製品化しているから。

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 1次形は2006(平成18)年に、2次形は2008(平成20)年に製品化。

 それにあわせて、

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2006年には特急色の489系が、2008年には特急色の189系が製品化され、

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2014(平成26)年には181系あさまも製品化されており、

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いずれも、上野方のカプラーは活きていて横軽でのEF63を併結できる姿を再現しています。

 上記のとおりKATOさんの横軽ラインナップは、旧客の妙高こそあるものの特急のみ。80系とかこれを置き換えた115系は横軽を意識していない製品ですし、169系は音沙汰無し。

 いまでこそ急行列車は壊滅状態ですが、国鉄時代、特にビュフェ車を組み込んでいる時代は、特急と同じような本数の急行が走っており、169系は、上野から信越線方面の急行として、長野行きの信州、妙高高原・直江津行きの妙高、湯田中行きの志賀に運用され、特急を補完して活躍していました。

 編成はグリーン車2両、ビュフェ車1両を組み込んだ堂々の12両編成で、横軽対策のためクモハが上野方を向く特別編成でもありました。

 165系は、アルプス編成、佐渡編成がありますが、これらで代用できるかというと、アルプス編成のモハは低屋根ですがモハ168は普通屋根なので不可、佐渡編成のモハのベンチレータは1列ですがモハ168は2列ですので不可。佐渡編成を買って、モハのベンチレータを改造、先頭車のタイフォンをシャッター付に変更、サハシはアルプスセットの50番台、最後にナンバーを直せば169系にはなるものの、ユーザーが逐一交錯していくのは大変なのに対し、これだけで169系になるのであれば、堂々たる編成だけに隙間を埋めてほしい。

 そう思うのは私だけでしょうか。

 最後に佐渡編成を利用して

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169系の発売を夢想してみました。ちなみにEF63の両頭連結器の密連側はフック付、165系はフックなしなので連結はできません。

 

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KATOクオリティとその隙間2

 KATOクオリティの一つであるファインスケール。1/150ぴったりに設計された車体。

 以前のKATOさんは、機関車は少し大きめに作ったほうが編成にしたときにかっこいいというポリシーから、若干のオーパースケールで設計されていました。小型で強力なモーターが作れなかったこともその一因のようです。

 ただよく見ると、機関車の肩の部分と客車の雨樋がそろわなかったり、客車のベンチレータよりもSLのキャブの方が背が高かったりと、気づいてしまうと悩ましいポリシーでした。

 TOMIXさんには、そのような思想はなかったようで、モーターの都合などでオーバースケールになったり、形態を崩してしまう例はあっても、基本的にファインスケールで設計されていたように思います。

 2007年末、

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C62がファインスケールでリニューアルされ、2010年以降、EF15、D51、EF57など続々とファインスケールでリニューアルされていきました。

 そんな中、少し大きめで残っているのがEF58です。

 EF58が最初に発売されたのは1979(昭和54)年。当然少し大きめに設計されました。

 KATO製品だけですと判りませんが、

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TOMIXさんのゴハチ(手前)と並べますと差は歴然です。

 当時、実車のゴハチは新旧交代で数を減らしているころで、とても人気がありました。そのため、青15号にクリーム4号の前面警戒色を配した当時の姿(306-3)をはじめとして、1964(昭和39)年までの標準色であったぶどう色2号(306-1)、つばめ・はと牽引機の青大将色(306-2)、ブルトレ牽引の特急色(306-4)が製品化され、

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いよいよ全廃が迫る1985(昭和60)年になるとひさし付きぶどう色(3006-5)と青15号(3006-6)、大窓のぶどう色2号(3006-7)と青15号(3006-8)そしてお召機(3006-9)まで発売されました。

 KATOのEF58はしばらく市場から姿を消していましたが、

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1995(平成7)年、フライホイールを組み込むリニューアルが行われ、大窓青(3020-1)、上越形青(3020-2)、大窓ぶどう色(3020-3)、大窓ぶどう色(3020-4)、小窓特急色(3020-7)が発売されました。

 フライホイールを積んだゴハチはバリエーションを増やし、

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2001(平成13)年にはお召機(3038)、

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2002(平成14)年には青大将色(3039)、2004(平成16)年にお召予備機(3050)、2005(平成17)年には大窓ひさし付きの青大将色(3048)と

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Hゴム窓にビニロックフィルターを備えた東海道形(3049)、さらには試験塗装機4両セット(10‐260)が発売、

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2007年(平成19)年には、ぶどう色初期型小窓(3055-1)が発売されて、C62がファインスケールになった2007年末を迎えます。

 このように、ファインスケールの波が届く前に、あまりにもたくさんのバリエーションが発売されてしまっています。もはやファインスケールの隙間ではなくクレバス。

 EF15やEF57の旧製品にバリエーションはなかったし、D51は標準とナメクジがあっただけ。EF58とは事情が違いました。

 そのせいなのか、2008年以降に発売されたEF58150(3049-2)も

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EF5835(3056)もやや大きめで製造されましたし、そのほかのバリエーションも、リニューアルされることなく再生産されています。

 

 EF58のファインスケールリニューアルはあるのか。ファインスケールになれば入線させるとは思いますが、クレバスだけにその数はばかになりません。買い直しを思うと恐ろしい。

 今のままが幸せなのか、ファインスケールの喜びに浸りたいのか、よくわからなくなっています。

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KATOクオリティとその隙間1

 安定した走行、1/150のファインスケール、的確に再現された塗装、メンテナンス容易な動力機構。

 これをKATOクオリティと呼ぶならば、KATOさんの向上心と試行錯誤の連続によって達成されたものであることは、

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50周年記念誌に詳しく述べられているところです。

 安定した走行は、

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EF81に始まるフライホイールの採用、

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エクスプレス185に始まるサスペンション機構があげられていますが、記念誌以降では、昨年のスロットレスモーターの採用により、安定した走行がより一層向上し、特に実感的な低速域には目をみはるものがありました。

 ファインスケールは、ユーザーとしては当然の期待ですが、これを実現するには金型、成型技術の向上、

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特にSLではコアレスモーターによる小型化が必要だつたとのこと。

 的確に再現された塗装は、

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サフィール踊り子の見る角度によって深みの変わるブルーが最たるものだと思います。

 これらのKATOクオリティは、新規製作される形式はもちろん、リニューアル製品の形式にも及んでいますが、どういうわけか、製品化されなかったり、むかしのままの製品というものもあります。

 そういう製品、言わばKATOクオリティの隙間にはどういうものがあるでしょうか。・・・・・・なんかマウントをとった言い方ですが、早い話が個人的製品化希望でもあります。

 

 さてその第一段は、103系低窓非冷房ないし冷房改造車

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 黎明期の1966(昭和41)年に製品化されています。

 上記記念誌によると、発売当初は試行錯誤もあったようですが、私がNゲージに出会った1971(昭和46)年にはほぼ現在の外観になっていたと思います。動力機構はその後更新されましたが。

 ヘッドライトはシルバー塗装だし、アルミサッシは車体色だし、窓ガラスは引っ込んでしまっているし、スムーズな走行ではなかったですが、当時のHOゲージも豆球そのままのライトレンズ、似ても似つかないベーカー型カプラー、車内の表現なしというゆるい製品でしたから、十分満足な103系でした。

 この製品の素晴らしいのは、基本的な寸法に破綻がないこと。

 本気で手を加える気概と時間と金があるなら、上記の難点を克服して現代のレベルに加工することができるということです。

 それはさておき、KATOさん初めての日本型電車であるにもかかわらず、リニューアルされません。

 京浜東北線の非冷房3+7両編成は、高校生のときに大いにお世話になりました。是非KATOクオリティを手元におきたいものです。

 リニューアルされないのは、40代半ば以上の方でないと記憶に残っておらず、売れないのではないかという危惧でしょうか。

 現在もKOKUDENシリーズとして店頭に並びますが、もう持っていますから買いません。しかしリニューアルされたら、京浜東北と山手線は入線確実。

 中央線101系は

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KATOクオリティかつレジェンドコレクションになっているので、これと並べられる製品がほしい。そんな40代半ば以上の方は少なくからずおられるのではないでしょうか。

 

 

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鉄道コレクション 身延線セットC・D

 鉄道コレクションから、身延線 クモハ14+クハ47 2両編成の2タイプが発表になりました。

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 KATOさんが飯田線シリーズを展開するまで、精力的に旧型国電を発売していた鉄道コレクション。

 正規のNゲージ製品の飯田線シリーズに押されてか、製品化が年に1回程度に落ち込んでいましたが、KATOさんの打ち止めが関係あるのかないのか、旧型国電の発表になりました。

 時期的には1960年代後半の17m級電動車が現役の時代。181系特急あずさが走り始めたり、急行用電車の冷房化がはじまったころです。

 私が興味ある時代より少し前。

 サハ改造のクハ47には興味があるものの、クモハ14は全体が低屋根の身延線特別仕様で横須賀線時代に転用もできません。

 クモハ14は、第4弾の富士急行仕様のものが既に製品化されていて、初期の製品だけに出来は今一つ。これをベースに低屋根仕様にするだけなら、ちょっとひいてしまいます。

 しかも2両で5,060円のお値段では、すんなり入線とはなりません。

 Cセットは前面窓が木枠、DセットはHゴム仕様。パンフレットでみるかぎり、違いはその程度か?試作品の発表を待ちましょう。

 

 以前のように、20m級旧型国電をドシドシ発売してくれることを期待します。

 

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KATO 2023年12月、2024年1月の新製品

 2023年12月および2024年1月の新製品が発表されました。

 新規新製品はありません。これだけ充実してくると、新規新発売時に買いそびれた方々の需要もばかにならないでしょうし、金型に対する投資を回収する必要もあるでしょうから、やむをえないと思います。

 マイナーチェンジ路線で行くなら、既発売のSLのバリエーション展開、ホビセン京都店が特製品として発売しているものを通常商品として発売してもよろしいのでは?

 111系0番台横須賀色とか、169系は需要があると思いますが、なかなか製品になりません。

 

 それでは、12月新製品から

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 E257系5000番台と5500番台

 既発売のE257系のバリエーション展開。クリスマス商戦にあわせてサプライズの新製品が発表されてきましたが、コロナ以降、そういう傾向がなくなったように思います。

 ホームページで製品概要をみますと、

5000番台

●大宮総合車両センター東大宮センター所属OM-92編成を製品化
●側面の濃淡の緑帯で表現されるデザインを再現
●機器更新が行われた床下機器、LED化されたライト類、先頭部のスノープロウ、荷物室設置に伴い一部窓が埋められた外観を的確に再現
●車体と段差の少ない側面ガラスの形状をリアルに再現
●中間連結部はボディマウント密連カプラー(フックなし)を採用。先頭部用に電連(1段)が付属
●定評ある動力ユニット(フライホイールなし)採用で安定した走行が可能。トラクションタイヤあり
●ヘッドライト/テールライト、前面ヘッドマーク点灯
●交換可能な前面ヘッドマークは「踊り子」を取付済。「あずさ」「新宿さざなみ」「特急」ヘッドマークを収録
●行先表示シール付属
●付属品・・・屋根機器×1、電連×1、ヘッドマーク大小「あずさ」「新宿さざなみ」「特急」、行先表示シール×1

5500番台

●大宮総合車両センター東大宮センター所属OM-53編成を製品化
●側面の濃淡の緑帯で表現されるデザインを再現
●機器更新が行われた床下機器、LED化されたライト類、先頭部のスノープロウ、荷物室設置に伴い一部窓が埋められた外観を的確に再現
●車体と段差の少ない側面ガラスの形状をリアルに再現
●中間連結部はボディマウント密連カプラー(フックなし)を採用。先頭部用に電連(1段)が付属
●定評ある動力ユニット(フライホイールなし)採用で、安定した走行が可能。トラクションタイヤなし
●ヘッドライト/テールライト、前面ヘッドマーク点灯
●交換可能な前面ヘッドマークは「草津・四万」を取付済。「あかぎ」「富士回遊」「特急」ヘッドマークを収録
●付属品・・・電連×2、ヘッドマーク×4種(「あかぎ」「富士回遊」「特急」「(無地)」)、行先表示シール×1、ドライバー×1

 

 踊り子カラーとは一味違い、身近に見る人なら入線もありかも。当鉄道では、高崎線運用の5500番台が入線予定です。

 

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EF81一般色敦賀運転派出と24系日本海再生産

EF81は、

● EF81 一般色 敦賀運転派出
・大阪-青森間の日本海側をロングランで牽引する、JR西日本の福井地域鉄道部・敦賀運転派出に所属するローズピンクのEF81、平成23年(2011)現在の姿をプロトタイプに製品化
・選択式ナンバープレート:(101・106・107・108)を選定
・「日本海」のヘッドマークを2個付属
・メーカーズプレート(日立)を再現
・交直流機独特の碍子・屋根上配線(金属)でリアルに再現
・前面手すり・開放てこは別パーツにて装着済
・前面ステップを再現
・側面運転窓下の点検蓋を再現
・室内灯付客車フル編成を十分に牽引できる、最新式の動力ユニットの採用でパワフルな走りをお楽しみいただけます。
・フライホイール・サスペンション機構搭載動力でスムーズな走行性を実現
・ヘッドライト点灯
・車体表記(検査表記:金沢総/23-4、他)を印刷でリアルに再現
・PS22パンタグラフを採用し、屋根上ディテールと精悍な車体を的確に模型化
・運転台を表現(操作盤・イス・室内シースルー化)
・アーノルドカプラーを標準装備、交換用のKATOナックルカプラー付属

新製品たるゆえんはスロットレスモーター搭載のようですが、細かな車体標記などに変更があるのでしょうか。

 

 

24系日本海再生産

● 平成23年(2011)現在のJR東日本の青森車両センターに所属する24系「日本海」編成をプロトタイプに製品化。実車同様、金帯と白帯が混在する個性溢れる編成を再現。
● オハネフ24 0番台は、側面洗面所窓閉塞、側面非常扉閉塞、車掌室窓小型化、列車無線アンテナ設置などの改造を的確に再現
● オロネ24は、非常扉閉塞の車体を新規に設定
● 側面行先表示は青森行で設定。
● トレインマークは、基本セットのオハネフ24 117とカニ24 511に変換式テールマーク装着。「日本海」「あけぼの」「団体」「臨時」
● オハネフ24やオハネ24・25は、同じ青森車両センターの車両で運転される「あけぼの」への転用が可能です。
● 基本/増結セット、いずれも7両用ブックケース入、機関車収納用のスペース付。
● 6両基本セット
・オハネフ25 117(金帯)+オハネ25 152(金帯)+オハネ25 215(金帯)、オハネフ24 21(白帯)+オロネ24 5(白帯)+カニ24 511(金帯)
● 5増結セット
・オハネフ24 15(白帯)+オハネ24 51(白帯)+オハネ25 210(金帯)+オハネ24 7(白帯)+オハネ24 20(白帯)
● 奥まった客室扉や屋根上のクーラーなどディテールを細密に再現
● 屋根板の状態をリアルに再現
● 側面行先方向幕「日本海/青森行」、号車番号札、B寝台などの等級表示などを印刷で表現
● 青20号の車体色、2本の白帯、3本の金帯を美しく塗り分け
● 車体と同一面に組み込まれた薄青の窓ガラスを再現
● クーラーや水タンク、エアタンク、配管類などの床下機器を細密に再現
● テールライト、テールマーク点灯(基本セットのオハネフ24 とカニ24のみ)
● オハネフ24 117とカニ24 511の機関車側はアーノルドカプラー標準装備(付属のナックルカプラーと交換可能)
● 中間に入るオハネフ24はホロ取付済、KATOカプラー伸縮密自連形を標準装備(中間連結面)、連結間をリアルに再現。
● テールエンドを引き締めるジャンパ栓パーツ付属

金帯と白帯が混結されたブルトレ最後のころの姿。ブルトレは模型の中の存在になってしまいました。

これといって華のある編成ではないけれども、乗ったことのある人、身近に見ていた人の心をくすぐる製品だと思います。

 

ドクターイエロー再生産

789系カムイ・すずらん再生産

こちらは、クリスマス商戦にむけての再生産でしょうか。

 

Hc_651kei1000

3月改正で引退した651系1000番台

草津などが185系から651系になったときに、一度製品化されました。

新製品とされていますが、どのあたりが?

●651系1000番台タイプ 「スワローあかぎ・草津」 7両セット (ホビーセンターカトー製品)
・既存製品とは異なる大宮総合車両センター所属のOM207編成をプロトタイプに製品化
・クハ650/モハ651/サロ651の車端部床下機器を再現
・椅子はクハ650/651、モハ650/651を紫色、サロ651を青色で表現
・ヘッド/テールライト、愛称板点灯(消灯スイッチ付)
・先頭車前面はボディマウント密連カプラー(フックなし)を標準装備
付属部品…交換用ヘッドマーク<あかぎ><草津>×各2、電連(1段)×2、行先表示シール、ドライバー
※行先表示シールは令和3年(2021)3月以降の指定席増加や行先を反映した内容を収録


続いて、2024年1月の新製品

EF81300JR貨物更新車

●平成22年(2010)ごろに全般検査を受けた更新工事後の300番台を製品化
●黒Hゴム、側面の点検蓋取り付け後の形態、重連改造後のスカートや改造銘板を再現
●車体側面にあるプレート式のJRマークを再現
●既存製品とは異なる位置に設置された列車無線アンテナを再現
●独特のステンレス質感とリアルに表現されたコルゲートを配した車体を的確に再現
●ヘッドライト点灯
●日本海縦貫線活躍時を再現できるスノープロウ付属
●選択式ナンバープレート「301」「302」「303」「304」を付属
●303号機と304号機で異なる色のメーカーズプレート(付属部品)を再現
●スロットレスモーターの採用で、スムースかつ静粛な走行性を実現
●付属品・・・選択式ナンバープレート:「301」「302」「303」「304」、改造銘板付メーカーズプレート(日立・緑/ローズピンク×各1)、交換用ナックルカプラー×2、スノープロウ×2

Hc_ef81300

あわせて、ローズピンクの301、302号機も

 

ED76後期型JR貨物更新車

●ED76 0 後期形 JR貨物更新車
・プロトタイプは平成17~28年(2005~2016)頃のJR貨物門司機関区所属の81、83号機
・SG撤去に伴い煙突、整風板が撤去された屋根を新規製作
・赤2号の車体に側面の白帯と銀色の乗務員室扉、側面点検蓋のない外観を再現
・交流機特有の複雑な屋根上配線を再現
・スロットレスモーターの採用で、スムースかつ静粛な走行性を実現
・アーノルドカプラー標準装備。交換用ナックルカプラー付属
・ヘッドライト点灯(電球色LED採用)
・選択式ナンバープレート「81」「83」「55」「59」を付属
・付属品・・・選択式ナンバープレート前面用/側面用、メーカーズプレート、交換用ナックルカプラー

暖房機器の撤去などで小改造が施された姿の新製品のようです。

 

平成のはじめころは、数カ月に1度の新製品発表を楽しみにして、発売されれば原則購入でしたが、これだけ製品が充実してしまうと、印象に残る列車でないと手が出ません。

JR九州系は地元の方々にお任せしましょう。

 

コキ200JRFマークなし2両セット

●コキ200(JRFマークなし)コンテナ無積載
・「大牟田行き貨物列車」などの専用列車にも使用されるコキ200のJRFマークのない外観を再現して製品化
・20ftコンテナ2個の積載に最適なコンテナ貨車
・JRFマークが撤去された近年の形態を再現
・鮮やかな赤の塗色が映える台枠(フレーム)をリアルに再現
・台枠内側のパイピングを実車のイメージ通り細密かつ的確に再現
・パッケージの中敷はコンテナ積載/無積載に対応
・付属品・・・手スリ・ハンドル×2両分

 

コンテナ貨車は、こまかな変更が施されているようで、模型も律義に追随しているようですが、模型に反映されてはじめて実車の変更を知る私にとりましては、スルーの公算大です。

 

 そして、9月の再生産はホキ2200

ついこの前再生産されたと記憶していますが、私は一度も目にしないまま、店頭から消えました。

売行き好調ゆえの再生産?

実車は2000年代に消滅したと思いますが、今そんなに新規があるのはなぜでしょうか。

 

ちなみに、国鉄時代は解結貨物列車に数両が組み込まれていたように記憶しています。

JRになりますと、上り北斗星の後にやってくる列車を、ヒガハスでよく撮影しました。

EF65Pが15両くらいのホキ2200を牽いて上ってきていました。

 

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