KATOクオリティとその隙間3
前々回は、KATOさんが最初に手掛けた電車である103系がリニューアルされない隙間を、前回は隙間が大きすぎてリニューアルがこわいEF58を書きましたが、今回は、スルーされてしまって製品化されていない隙間、169系です。(1980年代にタイプが製品化されたような気もします)
169系を3回目の隙間として取り上げるのは、KATOさんがEF63を製品化しているから。
1次形は2006(平成18)年に、2次形は2008(平成20)年に製品化。
それにあわせて、
2006年には特急色の489系が、2008年には特急色の189系が製品化され、
2014(平成26)年には181系あさまも製品化されており、
いずれも、上野方のカプラーは活きていて横軽でのEF63を併結できる姿を再現しています。
上記のとおりKATOさんの横軽ラインナップは、旧客の妙高こそあるものの特急のみ。80系とかこれを置き換えた115系は横軽を意識していない製品ですし、169系は音沙汰無し。
いまでこそ急行列車は壊滅状態ですが、国鉄時代、特にビュフェ車を組み込んでいる時代は、特急と同じような本数の急行が走っており、169系は、上野から信越線方面の急行として、長野行きの信州、妙高高原・直江津行きの妙高、湯田中行きの志賀に運用され、特急を補完して活躍していました。
編成はグリーン車2両、ビュフェ車1両を組み込んだ堂々の12両編成で、横軽対策のためクモハが上野方を向く特別編成でもありました。
165系は、アルプス編成、佐渡編成がありますが、これらで代用できるかというと、アルプス編成のモハは低屋根ですがモハ168は普通屋根なので不可、佐渡編成のモハのベンチレータは1列ですがモハ168は2列ですので不可。佐渡編成を買って、モハのベンチレータを改造、先頭車のタイフォンをシャッター付に変更、サハシはアルプスセットの50番台、最後にナンバーを直せば169系にはなるものの、ユーザーが逐一交錯していくのは大変なのに対し、これだけで169系になるのであれば、堂々たる編成だけに隙間を埋めてほしい。
そう思うのは私だけでしょうか。
最後に佐渡編成を利用して
169系の発売を夢想してみました。ちなみにEF63の両頭連結器の密連側はフック付、165系はフックなしなので連結はできません。
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