KATOクオリティとその隙間4
2007年のC62ファインスケールは成功して現在に連なるわけですが、
2010年のD51に使用されたコアレスモーターもすごかった。
SLの走りは、非力な蒸気動力でじんわりと動き出し、ゆっくり加速し、貨物列車であれば50キロ前後で定速運転するものであって、以前のモーターでその走りを実現するには無理がありました。D51の低速運転を初めて見た時の驚きは今でも忘れません。低速にして安定した走りはまさにSL。
北海道の勾配路線を山の上から撮影していると、列車が見え始めてから見えなくなるまで30分くらいかかったという話を聞いたことがあります。重量貨物列車が坂を登るとき、時速10キロ程度がせいぜいだったのでしょう。
この低速運転で満足すべきなのでしょうが、低速運転が効くとなると、こんどはじんわりとした発進、ゆっくりとした加速を見たくなります。さすがのコアレスモーターでも、これはなかなか難しく、パワーユニットのレバーを回して動き出したと思ったら、あっという間に最高速度になってしまう。ほんのわずかなレバーの操作でゆっくり加速させるのは大変でした。
そんな中、昨年スロットレスモーターが発表され、電車から搭載が始まりました。
コアレスモーターがスロットレスになるのか、門外漢の私にはさっぱりですが、あの低速域の操作性がSLでも実現すれば言うことありません。技術的に可能なのであれば、ぜひ実現を!
さて、現在のところコアレスモーター仕様がSLのKATOクオリティだと思います。
その隙間といっても、製品化されていない形式が多すぎるので、まずはリニューアルされていないものをとりあげると、9600,C55とC58の3種。
9600は、
2002(平成14)年の発売でファインスケールになる直前の設計。ディティールは素晴らしいので、1/150でないのが本当に残念。
現在、ホビセンでは、パーツが底をついて修理ができない状態とのこと。再生産せずに、ディティールはそのままにファインスケールにしていただきたいところです。
C55は標準デフと門デフの製品が出てましたが動きなし。その間に
TOMIXさんが北海道形を製品化してしまいました。
C58は全国津々浦々の亜幹線で大活躍した機関車。
国鉄時代、有名な列車の先頭に立ったということはないけれども、DE10のように地味に黙々と働きました。こちらもTOMIXさんが製品化することになりました。
試作品の写真が公開されていますね。
D51のようなバリエーション展開も期待できます。ぜひともリニューアルを!
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コメント
C58リニューアル、熱望しています。陸羽東線、小牛田、新庄、東北のシールドビーム2灯、迂回急行津軽、最後のSL牽引20系寝台特急奇跡の迂回「あけぼの」、釧網本線混合列車、大雪崩れ、1号機、JNRマーク、商品的にも良いと思うんですが・・・。
投稿: ご無沙汰しています。 | 2023年8月29日 (火) 午前 12時40分