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KATOクオリティとその隙間1

 安定した走行、1/150のファインスケール、的確に再現された塗装、メンテナンス容易な動力機構。

 これをKATOクオリティと呼ぶならば、KATOさんの向上心と試行錯誤の連続によって達成されたものであることは、

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50周年記念誌に詳しく述べられているところです。

 安定した走行は、

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EF81に始まるフライホイールの採用、

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エクスプレス185に始まるサスペンション機構があげられていますが、記念誌以降では、昨年のスロットレスモーターの採用により、安定した走行がより一層向上し、特に実感的な低速域には目をみはるものがありました。

 ファインスケールは、ユーザーとしては当然の期待ですが、これを実現するには金型、成型技術の向上、

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特にSLではコアレスモーターによる小型化が必要だつたとのこと。

 的確に再現された塗装は、

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サフィール踊り子の見る角度によって深みの変わるブルーが最たるものだと思います。

 これらのKATOクオリティは、新規製作される形式はもちろん、リニューアル製品の形式にも及んでいますが、どういうわけか、製品化されなかったり、むかしのままの製品というものもあります。

 そういう製品、言わばKATOクオリティの隙間にはどういうものがあるでしょうか。・・・・・・なんかマウントをとった言い方ですが、早い話が個人的製品化希望でもあります。

 

 さてその第一段は、103系低窓非冷房ないし冷房改造車

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 黎明期の1966(昭和41)年に製品化されています。

 上記記念誌によると、発売当初は試行錯誤もあったようですが、私がNゲージに出会った1971(昭和46)年にはほぼ現在の外観になっていたと思います。動力機構はその後更新されましたが。

 ヘッドライトはシルバー塗装だし、アルミサッシは車体色だし、窓ガラスは引っ込んでしまっているし、スムーズな走行ではなかったですが、当時のHOゲージも豆球そのままのライトレンズ、似ても似つかないベーカー型カプラー、車内の表現なしというゆるい製品でしたから、十分満足な103系でした。

 この製品の素晴らしいのは、基本的な寸法に破綻がないこと。

 本気で手を加える気概と時間と金があるなら、上記の難点を克服して現代のレベルに加工することができるということです。

 それはさておき、KATOさん初めての日本型電車であるにもかかわらず、リニューアルされません。

 京浜東北線の非冷房3+7両編成は、高校生のときに大いにお世話になりました。是非KATOクオリティを手元におきたいものです。

 リニューアルされないのは、40代半ば以上の方でないと記憶に残っておらず、売れないのではないかという危惧でしょうか。

 現在もKOKUDENシリーズとして店頭に並びますが、もう持っていますから買いません。しかしリニューアルされたら、京浜東北と山手線は入線確実。

 中央線101系は

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KATOクオリティかつレジェンドコレクションになっているので、これと並べられる製品がほしい。そんな40代半ば以上の方は少なくからずおられるのではないでしょうか。

 

 

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