押し詰まってきましたが、来年5月の新製品が発表になりました。
まずは、国鉄時代の夜行鈍行「山陰」
KATOさんのコピーは、
「寝台客車を連結した夜行普通列車
国鉄時代の山陰本線を走った「山陰」は、京都~出雲市間386.2kmを結んだ夜行の普通列車です。普通列車ながらB寝台車が連結されており、このB寝台座席を座席管理・発券のマルスシステムで予約できるようにするために「山陰」の愛称が与えられました。編成は荷物車、郵便荷物車、10系B寝台車、43系座席客車で組成され、DD51が牽引しました。運行区間によって最終列車・始発列車・通勤通学列車・ローカル列車など様々な性格をもち、また沿線地域への郵便・荷物輸送の役割もあり、往年の山陰本線の人・モノの往来を支えました。」
とのこと。
製品の特長としては、
・昭和55年(1980)前後の出雲客貨車区所属車(マニ60は浜田区所属車、スユニ61は宮原区所属車)を製品化
・オハフ45 100を初の製品化。オハ46を緩急車化改造した元中間車ならではの外観を再現
・車体色はマニ60、スユニ61はぶどう色2号、その他は青15号で表現。屋根は灰色で車両によって色調を作り分け
・マニ60、オハフ45の機関車連結側は台車マウントのアーノルドカプラー、スユニ61はKATOカプラーJPA、その他はKATOカプラーJPBを標準装備。 マニ60、オハフ45は交換用ナックルカプラー付属
・マニ60、スユニ61、オハフ45はテールライト点灯(消灯スイッチ付)
・車番表記、所属・定員表記、換算表記印刷済
・オハネフ12は号車サボ、愛称「山陰」サボ、行先サボ(出雲市行)を印刷で表現。他の座席客車は実車に合わせて行先サボのみの形態を再現
・行先サボシール付属
オハフ45 100番台は新規製作と銘打っていますが、急行「きそ」の新規品だったオハフ46の台車が違うだけではないかと。
屋根の色調を作り分けるのは変化があって楽しいですが、量産品で変化をつけるのはなかなか難しい。KATOさんのことですから、満足いくものを作ってくれることでしょう。
関西の乗車経験のある方にとっては、そそられる製品なのでしょう。私も、中央線の普通列車製品にはそそられました。
とはいえ、オハフ45100以外は、既製品の表記変更にとどまるのかと。私としてはオハフ45ASSYでそろえるくらいでしょう。
つづいて、スユニ50
昭和55年(1980)前後の宮原客貨車区所属車を製品化
・50系客車に準じた車体形状、独特の密形状・配置、郵便マーク、青15号塗装などの特長を的確に再現
・台車マウントのアーノルドカプラーを標準装備
・テールライト点灯(消灯スイッチ付)
・付属品…9両セット:交換用ナックルカプラー×3、カプラーアダプター×3、アーノルドカプラー×2、カプラースプリング×2、行先サボシール、消灯スイッチ用ドライバー、単品:消灯スイッチ用ドライバー
急行利尻か何かのセットで北海道型は既発売。今回は本州仕様だそうです。改造されてすぐに鉄道郵便が終了してしまい、私にとってはあまりなじみのない車両ですが、1両はあってもよいでしょう。
次に、JR西日本発足時に活躍したマイテ49とその仲間たち。
特長は、
●マイテ49 2
・国鉄末期に施工された復活整備後の手すりが増設された展望デッキ部、クーラー交換後の形態を再現
・濃い灰色の屋根と淡灰色のベンチレーターを再現
・平軸受台車を再現した3軸台車TR73には黒染スポーク車輪を装備
・連結面側は台車マウントアーノルドカプラー(カプラーポケット付)、展望デッキ側はダミーカプラーを採用。ダミーカプラーは取り外し可能で、別途Assyパーツの「5313-2D マイテ49台車平軸受」をご用意いただくとデッキ側の台車マウントアーノルドカプラー化が可能
・テールライト、バックサイン点灯
●JR西日本旧形客車
・昭和62年(1987)から平成初期の宮原運転所所属車の形態を再現
・バックサインは「つばめ」を取付済。交換用にバックサイン4種を付属(「やまぐち」「さようなら国鉄」「EF58&マイテ49」「はと」)
・国鉄旧一般形客車の標準塗色(ぶどう色2号)を美しく再現
・オハフ33 289はHゴムのついた金属製ドアの形状を再現。またHゴムは黒色と灰色が混在する形態を再現
・オハフ33はいずれもコロ軸受のTR47台車装備
・トイレ窓・洗面所の窓は白色で再現
・アーノルドカプラー標準装備。オハフ33、マイテ49(客車連結面側)の交換用ナックルカプラー付属
・行先などのサボを収録したシールを付属
・6両用ブック形車両ケース入。本製品の他に機関車1両を収納可能
・付属品…交換用ナックルカプラー×3(オハフ/マイテ用)、交換用バックサイン(「やまぐち」「さようなら国鉄」「EF58&マイテ49」「はと」)×各1、側面表示シール、交換用ナックルカプラー×3
ということで、今年発売された高崎の旧客セットの関西版という感じ。
マイテ49ですが、30年前につばめ・はとの展望車スイテ49として製品化されています。
スイテ491が東シナ、スイテ492が大ミハソと表記が分けられ、それにともなってスロ60やスハ44まで品川と宮原表記のものが発売されていて、KATOさんの意気込みの感じられる製品でした。
今回のマイテ49は、JR発足時のスタイルにリニューアルするそうです。
関東の私にとってはなじみがなく、スルーとなりそう。
マイテ49+旧型客車の牽引機は、EF58150茶の再生産で対応しますが、ホビセンから京都鉄道博物館保存仕様が同時発売とか。
保存車両だけあって、つやありのピカピカ仕様が楽しめそうです。
EF510は、北斗星牽引仕様とレッドサンダー仕様がスロットレスモーター搭載で発売です。
ここまでは西の車両の製品。
東の製品も発表されていて、
千葉と相模のE131系
コピーは、
●E131系0番台
房総地区ローカル輸送の品質向上、車内の快適性向上などを目的に令和2年(2020)に登場しました。客室部はE235系、運転台部はE129系をベースとした20m級4ドアの設計で、柔軟な編成を組めるよう1M方式となっています。車内は変則的なセミクロスシートで、外観は房総の海をイメージした青色と菜の花の黄色の側面帯、前面には波の飛沫をイメージした水玉模様があしらわれています。鹿島線・内房線・外房線などで運用され、一部の列車は2編成を併結した4両編成で運行されています。
●E131系500番台相模線
相模線205系500番台の後継として令和2年(2020)に登場しました。E131系は客室部はE235系、運転台部はE129系をベースとし、使用される線区によって柔軟な編成を組成できるよう1M方式がとられています。相模線で活躍する500番台はオールロングシート車で、湘南の海をイメージした2色の青い側面帯に加え、前面はドット状のデザインがあしらわれています。
基本的に、塗装の違いのようです。
国鉄時代は、幹線で使われていた車両が支線に回されたので、どんな車両にもそれなりの愛着があったのですが、最近は個々の路線に特化した車両が投入されるので、たとえ関東地区の車両であっても、親近感を感じないことが多くなりました。
こちらもスルーしてしまいそうです。
今年最後の新製品発表でした。
JRとなって35年も経過したので、国鉄時代の車両の製品化が少なくなったのはやむをえないところですが、まだまだ製品化されていない形式もあるので、見捨てないでいただけるとありがたいです。
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