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貨車整備 羽越線貨物列車のウエザリング

 色差しが終了しましたので、ウエザリングを行います。

 現代のコキも、車体色がグレーであることが判らないほど汚れていますが、昭和の黒貨車も同様でした。

 尤も、もとの色が汚れの目立たない黒だったので、汚れているというよりは退色した感じでした。

 

 このセット購入目的であったタサ5700から入線整備を行いました。

 写真はタキ5200ですが、タサ5700も履いているTR41台車は車輪が丸見えなのでKATOの28-193スポーク車輪に交換

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 カプラー寄りだけ交換したら、台車が前のめりになってます。TOMIXの車輪と直径が違ようです。

 

スポーク車輪に交換してもそのままでは、お召客車のようにピカピカなので、

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オリーブドラブ(XF62)とジャーマングレー(XF63)を1:1で混ぜた色を吹き付けて落ち着かせました。

 

 ワラ1とワム90000配給車代用

Img_1869  

 黒貨車の退色表現は、ジャーマングレー(XF-63)を薄く溶いて吹き付けています。

 また、制輪子の鉄粉が俟って車体に付着し、錆が発生します。こちらはレッドブラウン(XF-64)でらしくなります。

 

 レ12000とトラ40000

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 レの屋根は白ですが、SLに燻されたり、埃がたまったりして黒くなっています。

 黒く塗装されていたわけではないので、フラットブラックにレッドブラウン、ジャーマングレーをまぜて適当に吹き付けました。

 レ12000の実車写真では、ドアのヒンジ部分や戸閉装置、扉下部に汚れや錆が浮いているようでした。汚れはジャーマングレーを、錆はレッドブラウンを、それぞれ薄くといて墨入れしました。

 トラは、黒貨車の退色表現をしたうえ、デッキタン(XF-55)で荷台が土埃で汚れた表現をします。

 

タキ5200

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 タサ5700と同様にスポーク車輪に交換し、車輪と台車を落ち着かせました。

 

ヨ5000

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 ヨは、1972年ならダルマストーブ仕様ではないかと思いましたが、せっかく入っている白帯を消すのも忍びなく、石油ストーブ使用のまま入線です。

 ナックルカプラー化したうえで、退色表現し、手ブレーキ側のステップを白く色差ししました。

 石油ストーブ車の白帯が入れられたころには、ステップも白く塗られていたようです。

 

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貨車整備45 側ブレーキ周辺の色差し

 2軸貨車の側ブレーキ周辺のパーツは、白く塗装されています。

 夜間の薄暗い操車場で、走行してくる貨車に飛び乗ってブレーキをかける操車掛が手すりと足掛け、そしてブレーキてこが見易いように塗装されていたようです。もっとも、足掛けの白塗装は1970年以降に施されたらしく、誠文堂新光社の国鉄客車貨車ガイドブックに掲載されている貨車の足掛けは車体と同じ黒でした。

 また、冷蔵車は車体が白いので、レム5000などは手すりが黒く塗られていました。

 さらに、側ブレーキは、原則として車体の片側しかありません。

 そうすると、操車掛としては、突放されてくる貨車の右側で待っていればよいのか、左側で待っていればよいのかわかりません。そこで、側ブレーキのある側の台枠端梁に白色で ll のマークを入れて側ブレーキがどちらにあるか判るようにしていました。

 このあたりを意識して、先日入線した羽越線貨物列車セットの貨車に色差しをしてみました。

 

 ワラ1

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  車両の右下部に色差ししています。左側が色差ししたワラ1

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 ワラ1の端梁には、ll がモールドされていました。右側が色差ししたワラ1。

 

 レ12000

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 こちらも、側ブレーキ周辺に色差し、手すりは白のままとしていますが、実車も白だったようです。

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 ところで、TOMIXの貨車はおおむね車体と端梁が一体です。普通の黒貨車なら問題ないのですが、レ12000は、車体が白のため端梁まで白くなっています。

 写真左が製品のまま、右が端梁をフラットブラックで色差ししたものです。

 レ12000には、ll がモールドされていません。

 

 トラ40000

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 トラ40000にも、ll がモールドされていません。

 カチッとしたll を色差しできそうもないので、薄いシールを1mm×0.5mmに切り出して貼り付けました。

 

 引き続き、ウエザリングを試みます。

 

 

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国鉄羽越本線貨物列車セット入線

TOMIX 98866 国鉄羽越本線貨物列車セット

 セットに含まれるタサ5700が欲しくて入線決定となりました。

 LPガスタンク車といえばタキ25000ですが、小中学生の頃見たのはタサ5700。黒い車両のなかで1両だけグレーの車体が印象的。タサ5700は是非とも編成に加えたいと思っていました。

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 製品に戻って、説明書曰く、「国鉄における貨物列車は操車場ごとに貨車の増解結を繰り返しながら走行する「ヤード集結型輸送」が主流でした。「ヤード集結型輸送」では様々な積荷や行先の貨車が方向別に1列車に仕立てられており、バラエティ豊かな貨物列車の編成となっていました。

 したがいまして、羽越本線貨物列車セットという製品名ですが、このまま信越線から上越・高崎線、さらには東海道本線を走ってもおかしくはありません(但し、秋田港駅常備のタキ5200に東海道線の運用があったかは不明)。

 また、編成順もバラバラでOK。もっとも、LPガス専用タンク車は車掌車の直前に連結されていたように覚えています。

 

 セットされている車両は、

Img_1855

レ12000×2(12004,12960)

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トラ40000×2(40222,40604)

トラ40000は、廃業してしまったKAWAIさんが製品化していましたが、TOMIXでは新製品

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ワラ1×2(4364,8287)

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タサ5700(25741)

 Nゲージ完成品では初めての製品。既発売のタキ18600の車体台枠にTR41台車を組み合わせて再現。手すりの形状が実車と違うそうですが、気にしません。

 また、本セットは、羽越線電化(1972年)前、DD13がけん引していたころの編成を想定しているので、次のタキ5200とともに、化成品分類番号はありません。化成品分類番号は1979年から表示されるようになりました。

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タキ5200(5221 秋田港駅常備)

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ワム90000(91742配給車代用)とヨ5000(14491青森操駅常備)

 このセットは、羽越線電化(1972年)前の設定ですが、配給車代用ワムとヨについては、時代設定が違うのではないかという疑問があります。

 まず、配給車代用ワム

 ワム90000は、1970年当時、ワム80000と並んで有蓋車の主力形式であり、それぞれ約18,000両くらいが在籍していました。しかもワム91742は、戦前製ワム23000の改造車ではなく、新製車。

 ワム50000などもっと古いワムがたくさんあるのに、主力で車歴の若いワムを配給車にしてしまうのか?するとしても、ワム80000が大量増備された昭和50年以降では?

 

 次に、ヨ

 妻板と運用板に白帯があり、石油ストーブ装備車です。

 所属が青森操駅となっており、寒冷地のヨですから最優先で石油ストーブに改造されたのだと言われれば、十分ありうる話だとは思いますが、そうだとしても、改造第1号的な珍しい存在ではないかと。

 1972年ころであれぱ、ダルマストーブのほうが一般的だったはず。

 さらには、所属表記も「盛アソ」ではなく、大きな「盛」と「青森操車場駅常備」のレタリングの方が、らしさがでたのではないか思います。 

 

 

 

 

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