昔の製品はちむどんどん
最近の新製品は、完成度が高くてユーザーには必要最小限の手間しか求めません。
先日のE235系1000番台しかり。あれはユーザー取付パーツが電連だけで、行先表示も気にしなければ何もいじる必要がない。それはそれですぐに楽しめて良いことだと思っています。
今月、サンライズエクスプレスが発売になるので、昔入線した当鉄道のサンライズのライトユニットを調達しようかと、先頭車を分解してみました。
前照灯が
暗いので、てっきり豆球仕様かと思っていたのですが、しっかりLEDになってました。LED創世期のパーツゆえ、黄色い光ですし、光量の調節も不十分なのだと思われます。
LED仕様であれば、LEDを白色のものと取り換えても良いし、数百円ならライトユニットごと取り替えたほうが時間の節約になるともいえる。ASSYパーツが出てから考えることにしました。ちなみに当鉄道のサンライズは、登場時をモデル化した1998年の製品です。
サンライズは後刻検討となり、ほかに何か調整する車両がないかと眺めていたところ、目に止まったのがムーンライト。で、ここから今回の本題となります。
入線後30年を経過しているにもかかわらず、全く手を入れていません。
10-308は、赤編成と緑編成がセットになったもので、1988年の発売。
10-309は、白基調の新標準色編成のセットで1992年の発売。
10-449は、ムーンライトが165系から183系に変更される直前の2002年末に、緑、赤、茶がそれぞれ3両セットとして発売されたもので、このセットの発売で、当鉄道でも3色そろったのでした。
10-308の緑編成。
カプラーをアーノルトから密連KATOカプラーに変更し、JRマークを貼り付けただけの状態。赤編成もこの状態でしたし、新標準色編成に至ってはアーノルトカプラーのまま。
あらをさがすと、
種別表示窓はHゴムのモールドがあるだけで、車体色で塗りつぶされている。
運転室窓のHゴムは塗装されていない。
クーラーベンチレータも屋根と同色。
幌が取り付けられていない。
ライトユニットは当然豆球仕様。
ということで、赤編成を対象に、少しずつ手を入れていきました。
運転室窓は、手元にZ04-0139というクハ153用の窓パーツがあり、このパーツはHゴムがグレーに塗られているので、交換しましたが、この製品は1977年発売の153系と同じパーツ構成の製品で、組み立て易さの探求が不十分。
貫通扉からドライバー差し込んで屋根をこじ開けなければならないし、側面の窓はライトユニットのカバーと干渉して容易に取れないし、窓パーツの取り付けも難儀するし、窓一つ取り替えるのに1時間くらいかかってしまいました。
この辺も最近の製品では改善されていて、KATO製品は非常に組み立てやすい。国内生産でも収支のバランスを崩さない理由はこの辺にありそうで、頭が下がります。
先頭車のクーラーとパンタグラフはいったん取り外して缶スプレー。ベンチレーターとモハ164のクーラーは筆塗り。
もっとも、屋根の色がねずみ色1号に近いので、あまり目立ちませんね。
種別表示窓は、Hゴム部分をグレーで塗って、快速のシールを貼り付け。これでだいぶ印象が変わりました。
ライトユニットは、先日の651系再生産のときにクハ153用のASSYパーツが出てたんですけど、買いそびれた。よって、そのまま。
最後に幌は
キハ40用の足をカットしてゴム系で接着。
ここで時間切れとなりました。
昔の製品は手の入れどころ満載で、手を入れれば入れるほどカッコよくなっていくし、自分だけの車両になるし、ちむどんどんしてきました。
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