最初のプラ製日本型ストラクチャーキット
古いTMSを見ていたら、「製品の紹介」欄にグリーンマックスの信号所・詰所キットが載っていました。
記事曰く、「プラスティック製の日本型ストラクチャーのキットは、ゲージを問わずこれが最初であって、遂に、そして、ようやくにして発売されたという感じである。」「めんどうな細工をしないで、ディテールをそなえた9mmストラクチャーが作れるのは、さすがにプラ成型の威力であり、詰所の方では・・・アクセサリィが付属しているので、大いに楽しめる。」「今後もストラクチャーキットの新製品が期待されるが、近代的なタイプは輸入品でも流用できるので、やはり今回のような、日本型の特色をよくそなえたものを発売するよう望みたい。」
信号所と詰所が最初の日本型プラキットだったのですね。
そのTMSは、
1975年8月号。約50年前。
ベニヤ板にレールを打ち付けて、走らせる環境は作れても、日本型のレイアウトにするには、建物を自作するほかありませんでした。
日本家屋の特徴である瓦屋根も自作。ハードル高かった。同誌の「ヒント欄」には簡単な瓦屋根の作り方が掲載されています。
線路は敷けたけど、建物づくりに挫折して完成しなかったり、外国型の建物でお茶を濁したレイアウトが多かったはずです。
今の製品と比べれば繊細さにかけるキットですが、製品があること自体が素晴らしかった。
その2年後にトミックスが参入して、木造駅舎とかわらぶき農家が製品化され、日本型レイアウトの強い味方になっていったのでした。
ストックしてあった、信号所
を作ってみました。
難点とされたはしごの手すりは細く削ってみました。
最初のプラキットだと思うと感慨もひとしおです。
テーブルにレールを敷いたときのちょっとしたストラクチャーとしてよさそう。
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