今月の鉄道ピクトリアル

特集は高山本線。

Img_1422

キハ85系が引退の時期を迎えているそうです。ついこの前、キハ82系と交代したばかりだと思っていましたが。

巻頭に

Img_1423

現在運用されている車両がカラーで紹介されてます。

記事は、高山本線の生い立ちから。

 飛騨の国に鉄道を通すにあたって、高山との間で行き来の盛んだった越中方面の富山を終点にすることはすぐに決まったが、岐阜が起点になるには論争があったそうで、岐阜でなければ松本に通じていたそう。山越えが困難なので南に下ることになりましたが、松本に通じていれば、飛騨は関東人にとって、もっと身近な観光地となっていたことでしょう。

 

 蒸気時代は

Img_1424

写真中心の記事。SLは1969(昭和44)年までで、旅客列車はC58、一部富山方の区間列車がC11、貨物列車はC58が飛騨金山まで、飛騨金山から高山がD51、高山から富山が9600だったそう。

そういえば、KATOさんのC58、そろそろリニューアルをお願いします。

 簡易線のC12とかC56は素晴らしい製品がありますが、C58がないと亜幹線が締まらない。

 

 高山本線探訪では、HC85系ひだ乗車記、沿線の見どころを解説。

 

 高山本線の線路配置はマニアック。岐阜、鵜沼、美濃太田、下呂、高山そして猪谷駅の線路配置の変遷が解説されてます。

 猪谷駅は、神岡線(鉄道)開業前、営業中、廃止後の線路配置が興味深い。

 

 準急たかやまから特急北アルプスの終焉まででは、名鉄8000系の活躍を紹介。

 準急たかやまから急行に格上げ、富山地鉄に乗り入れるようになって列車名が北アルプスになり、特急となったのは1976年だそう。

 

 巻頭の現在の車両に対し、中ほどの

Img_1425

想いでの列車シーンでは、SL廃止後平成20年くらいまでの懐かしい列車がカラー写真でのオンパレード。

 記事は興味深く、写真もきれいですので、書店で手にとってみられてはいかがでしょうか。

 

 私には、なじみのない路線なんですが、当鉄道にはけっこう高山線の車両が入線しておりました。

Img_1428

Img_1429

Img_1426

地味なふりして結構イケてる(もう死語?)路線だったようです。

 

| | コメント (0)

最初のプラ製日本型ストラクチャーキット

 古いTMSを見ていたら、「製品の紹介」欄にグリーンマックスの信号所・詰所キットが載っていました。

Img_1382

 記事曰く、「プラスティック製の日本型ストラクチャーのキットは、ゲージを問わずこれが最初であって、遂に、そして、ようやくにして発売されたという感じである。」「めんどうな細工をしないで、ディテールをそなえた9mmストラクチャーが作れるのは、さすがにプラ成型の威力であり、詰所の方では・・・アクセサリィが付属しているので、大いに楽しめる。」「今後もストラクチャーキットの新製品が期待されるが、近代的なタイプは輸入品でも流用できるので、やはり今回のような、日本型の特色をよくそなえたものを発売するよう望みたい。」

 信号所と詰所が最初の日本型プラキットだったのですね。

 そのTMSは、

Img_1380_20221119192701

1975年8月号。約50年前。

 ベニヤ板にレールを打ち付けて、走らせる環境は作れても、日本型のレイアウトにするには、建物を自作するほかありませんでした。

 日本家屋の特徴である瓦屋根も自作。ハードル高かった。同誌の「ヒント欄」には簡単な瓦屋根の作り方が掲載されています。

 線路は敷けたけど、建物づくりに挫折して完成しなかったり、外国型の建物でお茶を濁したレイアウトが多かったはずです。

 今の製品と比べれば繊細さにかけるキットですが、製品があること自体が素晴らしかった。

 その2年後にトミックスが参入して、木造駅舎とかわらぶき農家が製品化され、日本型レイアウトの強い味方になっていったのでした。

 

 ストックしてあった、信号所

Img_1383

を作ってみました。

 難点とされたはしごの手すりは細く削ってみました。

Img_1396

Img_1397

Img_1398

 最初のプラキットだと思うと感慨もひとしおです。

Img_1399

 テーブルにレールを敷いたときのちょっとしたストラクチャーとしてよさそう。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄道ピクトリアル

Img_1394

 特集は、閉そく・信号・標識。模型鉄にとってはあまり興味のない特集かもしれません。

 冒頭の目次ページにある、今月の話題を引用しますと、

「古来、鉄道の運転には定められた一定の区間(閉そく)に1列車のみを運転する「1閉そく1列車主義」により絶対的な安全が確保されてきた。そして、その主義に基づき、列車増発、輸送の増大に対処するため、単線・複線、都市の鉄道、地方の鉄道といったおのおのの路線特性に合致した信号保安システムの考案がなされ、多種の列車の設定を可能とし、高密度運転をはじめ、多彩なシーンで安全な運転が展開されてきた。」

 鉄道の区間を区切って1つの区間には1つの列車しか入れない。そうすれば、確かに正面衝突事故や追突事故は起こりえないわけですね。

 鉄道黎明期には、悲惨な事故が連発したと何かの本で見た覚えがあります。人と人がごっつんこするのとはわけが違う被害がでますから、どうしても事故は防がなくてはならない。その結果1閉そく1列車という鉄則が生まれたということでしょう。

 模型の世界の話をすると、入門セットの段階では動力車が1両ですから、列車衝突の危険は皆無ですし、2両目の動力車を導入しても、同じ方向に同じようなスピードで走るだけですから、追いついて連結してしまう可能性があるだけで、衝突はありえません。

 模型では、複数の列車を別々の方向に、違うスピードで走らせたいがために、区間=ギャップを切るわけで、衝突防止とは目的が異なります。模型鉄が閉そくに興味をしめさない(と私は感じる。)のは必要がないからかもしれません。

 もっと言うと、模型鉄は模型を作り、作った模型を見せることに熱意はもっているけれども、運転自体には興味がないのではないかと思えてしまいます。カーブだろうが直線だろうが、一定の速度で走らせ、模型そっちのけで友人との模型談議に花を咲かせる・・・運転会の見慣れた風景。

 そこへ行くとラジコン飛行機は全く違う。模型談議などしていたら、あっという間に墜落大破。そもそもちゃんと飛ばせられるか、破損なく着陸できるか、特に滑走路にバウンドすることなく着陸することはラジコン飛行機の醍醐味でしょう。

 鉄道模型も、実車と同じように徐々に加速し、ポイントなどでの制限速度を守り、緩やかに減速して決められた停止位置に衝動なく停止することを目指せば、運転自体がおもしろくなるはずなのですが・・・。

話が脱線しました。今月の話題をさらに引用しますと、

「単線区間におけるタブレット閉そく、票券閉そく、スタフ閉そく、単線・複線区間の自動閉そく式など、・・・・・」

 タブレットという単語はもちろん知っていますが、票券閉そく、スタフ閉そくは聞き慣れない単語。

 1閉そく1列車主義を確保するための手段なのですが、その中身は本当のところよく知りませんでした。

 本文中に解説されてまして、

 スタフ閉そくとは、一つの区間に通票が一つしかなく、通票を備えた列車しかその区間に入れない。

Img1393p

 物的に一個の通票しかないから、

Img1393pa

Img1393pb

Img1393pc

Img1393pd

その区間を走れる列車は1列車のみとなり、衝突の余地はなくなります。

 ただ、これだと、下り列車が区間の終点まで行って、上り列車に通票を渡し、上り列車がやってきて通票を受け取るまで、次の下り列車は発車できない。朝のラッシュのように、一方向に複数の列車を運転したいときは、スタフ閉そくでは対応できない。

Img1393pe

Img1393pf Img1393pg

Img1393ph

Img1393pi

通票が次の駅にあるので、後続下り列車は区間に入ることができない。

 

 そこで、票券閉そくでは、通票が一つしかないのはスタフ閉そくと同じだけれども、通券(年月日や列車番号が記載されている紙片)が用意されていて、

Img1393pj

最初の下り列車は通券を備えて区間の終点まで走り、

Img1393pk

Img1393pl

Img1393pm

終点に到着したという連絡が入ったら次の下り列車は

Img1393pn

Img1393po

Img1393pp

通票を備えて区間の終点へと走り出すことにより、続行運転を可能とするもの。これなら、需要に応じた運転ができる・・・・・かと思いきや、

 

 先行下り列車の次に上り列車が区間を通過し、そのあとに後続下り列車が区間を通過するというダイヤが組まれているときに、上り列車が大幅に遅れて通票を持ってきてくれない事態となったときに、スタフ閉そくや票券閉そくでは、上り列車到着まで出発できず、後続下り列車も大幅遅れを免れない。

Img1393pq

Img1393pr

Img1393ps

Img1393pt

 そのような事態にも対応できるのがタブレット閉そくで、通票は多数あるけれども、区間両端の駅の通票閉そく機に収納されていて、通票閉そく機の外に出せるのは1個だけ。そして通票を備えた列車しか区間に入れないというもの。

 通票閉そく機から通票を出すには、双方の駅長が電話で連絡をとりあう必要があることにして、1個の通票のみが外にでている状態を確保する。

Img1393pu

 

Img1393pv

Img1393pw

Img1393py

Img1393pz

 

上の例で、上り列車が大幅に遅れているのであれば、双方の駅長が下り列車を先に走らせることに合意して、下り列車のいる駅の通票閉そく機から通票を取り出す。

 

Img1393pzb

Img1393pzc

Img1393pzd

これで、下り列車はダイヤ通りに走れるわけです。

 映画で見る核ミサイル発射手続きのようなものでしょうか。例えが物騒でした。失礼しました。

 

 このような安全確保の初歩から、最近山手線でテストが行われているATOに至るまで、安全確保についての記事が満載です。

 模型鉄には直接関係のない内容ですが、信号機の設置場所とか設置方法はレイアウト製作の参考になるかもしれません。

 

 それから、このような特集では買ってくれない読者が多いと考えたのか、巻末には

Img_1395

前号の特集だった183・189系の続編が掲載されています。国鉄型好きは、まんまと今月号を買わされるという寸法になっておりました。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄ピク 183・189系特集

 今月は183・189系電車の特集です。

 表紙は、

Img_1244

53年10月改正前の183系1000番台12連「とき」。

 文字のヘッドマークの記憶がある私にとっては、絵入りよりもしっくりきます。

 巻頭は、

Img_1245

183・189系がいた時代と題した写真集。

 房総方面、中央線方面、

Img_1248

上越線方面、東海道・伊豆方面ごとに懐かしい写真のオンパレード

 

信越線方面がないと思ったら、主要記事を挟んで121ページ以降に、北近畿方面といっしょにまとめてありました。

 

 関東・中部の電車だと思っていましたが、JR後には関西にも183系を名乗る電車があったのでした。外観は485系ですが・・・

 本文は、

1 183系・189系特急形直流電車のあゆみと題して、

Img_1246

登場の経緯から、165系のような前面になる設計もあったこと、製造時期ごとの形態の相違、系列内、系列間改造の概要が説明されています。

2 幕張の183系0番代と題して、房総以外での活躍の写真

3 形式写真集

4 あさまと189系電車と題して、信越特急の運転時刻と編成の変遷がかなり詳しく解説されています。

5 誕生から廃車までと題して、新製投入と転配の経緯。183系は2015年、189系は2019年に全廃されていたのでした。

6 巻末には、車両基地ごと、年代ごとに

Img_1247

配置車両の番号と編成が掲載されていて、資料として有用です。

 

 先月号からはじまった国鉄駅への中小地方私鉄の乗り入れは、鉄コレでモデル化された

Img_1250

秋田中央交通

 丸窓が有名な

Img_1251

上田丸子電鉄

をはじめとして、多くの写真が掲載されてました。

 国鉄車両と中小私鉄を並べられる駅。うまく飾れない鉄コレの救世主です。

 

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄ピク 阪神青胴車特集

Img_1172

 私は、関西の私鉄には何の知識も持ち合わせませんで、ロマンスカー的な車両のない阪神は未知の世界でしたが、青胴車のすばらしさを感じさせていただきました。

 急行の到達時分を早めるには各停の性能アップが不可欠。東海道新幹線の700系統一に連なる思想を阪神は60年前に実現していた。目からうろこの特集でした。

 よって、当鉄道に阪神電車の入線があるわけもなく・・・と思いましたが、

Img_1173

鉄コレの3301形が1両ありました。

Img_1174

琴平、

Img_1175

えちぜんに譲渡後の姿の車両も何両か。関東の人間にとっては、京成電車に通ずるスタイルに好感がもてます。

 他の記事としては、

1 「典型的な旧国鉄駅と中小地方私鉄の乗り入れ」という連載が始まりました。駅本屋に接続する1番線ホーム、跨線橋を渡った向かいのホーム。駅本屋側に私鉄のホームがある場合と向かいのホームを私鉄が利用する場合があり、数回にわたって実例を紹介する予定となっています。ここでも

Img_1177

Img_1178

鉄コレで製品化された車両が目白押し。

 

2 さらに連載4回目の私鉄のキハ20系概観。

Img_1176

島原鉄道のキハ20が紹介されてました。これも鉄コレになってました。

 今月号は、鉄コレをめでたくなる記事多数です。

 

 

 最後に、DE10,11の現状を紹介する記事。

 全国どこに行っても駅構内で忙しくしていたDE。5年前の1557号機がDE10として最後の全検だったそうで、まさに風前の灯。

 記事中に国鉄色のDE10の写真がありました。

 DEや 昭和は遠くなりにけり(模倣のうえ季語なし失礼)

 

 来月号は183・189系特集です。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄道ピクトリアル

Img_1047  今月は、B寝台車の特集です。

 「B寝台車といえば何」と聞かれて出てくる答えは、人によって違うと思いますが、私にとっては、

Img_1056

スハネ16です。

 夜行急行列車には必ずと言ってよいほど連結されていた形式。

 ブルトレのB寝台車は特別な存在で憧れではありますが、親近感を持つのはスハネ16です。

 もう10歳くらい年上の先輩方は、ナハネ10でしょうか。冷房化される前の新製寝台車。アルミ地肌の折り戸がアクセント。高度成長の始まりを象徴するような美しさ。鉄ピクにも

Img_1048

製造直後の写真が掲載されていました。

 

 一方、50歳以下の方々にとっては、

Img_1057

オハネ25でしょうか。

1980年代前半に旧型客車がほぼ全廃となり、ブルートレインの時代に入りましたが、そのメイン形式がオハネ25。583系も活躍していました。

 

 今となっては、サンライズのB寝台車しかありませんね。

 

 記事の中心は、ナハネ10からはじまった旧型客車の寝台車で、ブルトレやサンライズについては、あまり触れられていません。

 

 その分、旧客Bネの内容は濃くなっています。

 昭和30年代初頭。今から70年前。戦後の混乱も収まり、もはや戦後ではないといわれたころ。

 そのころの寝台車は、1等寝台か2等寝台で、3等寝台車はありませんでした。

 横になって旅行したい庶民の寝台車への要望が高まる中、

 1956年から1958年にかけて、新製車であるナハネ10、11が約200両弱製造されます。

 しかしそれだけでは全く足りなので、1959年から元寝台車のオハ34約100両がスハネ30に復元しました。

 それでも足りない分は、1962年から1966年にかけて老朽客車の台枠を利用したオハネ17が300両あまり改造されました。

 高度成長期はまだ始まったばかりで、資金の足りなかった昭和30年代。需要を満たすための苦労が伝わってきます。

 また寝台車主体の列車が組成されるようになると「ハネフ」も必要となり、1963(昭和38)年からナハネ10は全車ナハネフ10に改造されました。

 

 高度成長が進んでくると、夏の快適な睡眠のために冷房化が求められ、昭和40年代前半には冷房化がすすめられました。

 冷房化により、ナハネ11はオハネ12に、オハネ17はスハネ16に、ナハネフ10はオハネフ12になりました。

 20系の増備が進んで2等寝台車も増えてきたためか、車歴40年が近づくスハネ30は冷房化されず、昭和40年代後半には見かけなくなりました。

 冷房化により、オハネ17はスハネ16に、ナハネ11はナハネ12に、ナハネフ10はオハネフ12に形式変更され、これら3形式が私の目にした旧客寝台車ということになります。

 

 KATOさんは、ブドウ色時代の寝台車に消極的。

 急行音戸セットの

Img_1049

オハネ17や

Img_1050

スハネ30、

Img_1055

ナハネフ10ですら青15号です。

 大昔、マイクロさんが非冷房寝台車を製品化していました。

 8年ほど前に、塗装や形態の感想を述べております。

 まだ、ナハネ11とナハネフ10が残っておりますので、これを機にナハネ10への改造と塗装変更を行いたいと思います。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄ピク D51形蒸気機関車

 現役時代の498号機が表紙の今月の鉄ピク。

Img_0971

 装飾はありませんが、整備が尽くされている美しい姿です。

 模型に関連する記事としては、半流線形、標準型、戦時型の形態、重油並燃装置、集煙装置、ギースルエゼクタが開発された背景が論ぜられ、写真でその形態が紹介されていて、いろいろな形態のD51を揃えたくなります。

 各地区のD51の記事では、上記の形態の違うD51の写真が添えられていて、KATOのモデルの形態把握が秀逸であることを再認識するとともに、形態の違いに興味をひかれました。

 形態の違いは、D51形態観察という記事でいろいろと紹介されていて、半流型、標準型、戦時型から始まって、重油タンク、集煙装置、デフレクターの違いが写真とともに説明されています。

Img_0974

Img_0973

Img_0972

 KATOさんのD51もいろいろなバリエーションがありますが、かまぼこドームに船底テンダーの戦時型、門デフ取付機、鷹取工場式と長野工場式以外の集煙装置、首都圏で見られたシールドビームヘッドライト、副灯付などバリエーション展開は、まだまだ余地があるどころか、始まったばかりという状況だと感じます。

 SLなんて興味ないという方は別として、買っておいて損のない号だと思います。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄道ピクトリアル

 鉄道ピクトリアルは、今月号で通巻1000号です。

Img_0862  

特集は、鉄道150年と東海道線。赤プレのC62つばめ、実物を見てみたかった。

Img_0863

大いなる時を越えてと題して、昭和初期から現代までの東海道線列車の走行写真が巻頭カラーで。(あくまでも書籍の紹介なので画質を落としております。ご購入の上お楽しみください。)

Img_0864

東海道線を彩った機関車たちと題する写真の中にはEF61茶も登場

 

本文は、鉄道展示会と鉄道150年

東海道線を走った長距離普通列車ものがたり

戦前黄金時代の東海道線

Img_0865

東海道本線「こだま」形電車の全盛期

など盛りだくさん。私が興味深かったのは普通列車とこだま全盛期。時刻表を見てもわからない普通列車の編成、こだま全盛期に東海道を走った列車など詳しく解説されています。

 

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄ピク 先頭車化改造車

 鉄道車両は、自動車などに比べると耐用年数が長く、その使用期間中に機能やサービスの向上、輸送改善などの施策に対応するために、さまざまな改造工事が施されることが多い。特に中間車から先頭車への改造工事は既存車とほとんど変わらない形態のものから、全く印象の異なるものまで各種ある(同誌10ページ)。

 表紙の381系は

Img_0754

貫通扉部分の形態が異なるのは別として、オリジナル車と異ならない形態であるのに対し、

Img_0755

クハ77の103系顔は湘南顔とは似ても似つかない正面です。

 安価に改造したために最初はゲテモノにしかみえなかったお顔が、いつの間にか愛着を感じることもあり、先頭車化改造には奥深いものがあります。

 

 今月の鉄ピクでは、改造工事が生ずる経緯から設計、

Img_0757

工事の過程が解説されるとともに、さまざまな先頭車化された車両が

Img_0758

写真とともに紹介されており、写真を見ているうちに、

Img_0756

10系気動車の郵便荷物改造車を作りたくなりました。

 車両工作の好きな方には必読の一冊だと思います。

 

 なお、鉄ピクは来月号が通巻1000号になるそうで、特集は鉄道150年と東海道線、8月後はD51の特集です。今から楽しみです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

今月の鉄ピク 博多駅

ターミナルシリーズ博多駅

Img_0647

 昭和世代としては、581系月光号とその後ろのED72+旧客に親しみを感じます。

 博多駅は、高校のときに行ったことがあるだけ。

 登場直後のキハ66,67を見たこと、折り返しの421系が、反対側のドアを開けたまま、客扱をしていてビックリしたことが記憶として残っています。

 ということで、共感を感じられる記事は少なくどれも新鮮な知識のオンパレードです。特に戦後の復興も落ち着いて建物が林立していたであろう昭和36年に

Img_0648

博多駅が移転していたのにはおどろきました。水平に描画されているのが現在の博多駅、V字の左側に描かれているのが旧博多駅。線形がすっきりして規模が大きくなったことが判ります。

 そんな中で今月号で気になった記事は、「博多駅をめぐる蒸気機関車運行への興味」という記事の冒頭。

 鹿児島本線が、昭和36年、久留米まで交流電化されたときの蒸気機関車への影響が記されています。

 まず、交流2万ボルトでは触れなくても感電することから、機関車上部へ上ることが厳禁された。

Img_0649

 そうなると、途中駅で炭水車の石炭をならしたり、給水が行えない。

 その結果、途中駅の給水設備が使用停止になる。給水できないから、機関車のロングランはできなくなって、給水すべき駅で機関車交代。

 機関車側では、炭水車の炭庫中央を仕切って前積とし不足分を補うため木枠で炭庫のかさ上げを行うなど。 

 炭庫かさあげにそんな理由があったのを初めて知りました。

 なお、上の画像は冒頭部分ですが、このあとに電化がSLの運用に与えた影響を列車ごとに詳述されています。詳しい内容は、ぜひ購入されて読まれてください。

 

 電化区間で炭水車に上るのが危険なのは直流区間でも同じでしょうから、D51 498も炭庫が前半分なのも同じ理由でしょうか。もっとも高崎水上間だけなら前積で十分だとは思いますが。

 それから電化後のSLの写真を見ますと、

Img_0650

どれもLP403を主灯とし副灯を取り付けていないカマばかり。東日本では、LP405シールドビームを横に取り付けて副灯としたり、主灯までシールドビームに改造されている例が多く、九州のカマは好感が持てます。

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

その他のカテゴリー

001 鉄道模景 002 昔乗ったあの列車 011 鉄道模型について 051 運転を楽しむ 090 調べたこと 101 車両 N SL 102 車両 N EL 103 車両 N DL 104 車両 N EC 105 車両 N DC 106 車両 N PC 107 車両 N FC 108 車両 N TEC 109 車両 私鉄 110 車両 HOゲージ 130 車両 Gゲージ 140 車両 高崎線1972 141 車両 東北本線1972 149 1972年の列車 191 車両 レーティシュ鉄道 200 レイアウト・モジュール 210 HO周回線 220 N周回線 231 鉄コレモジュール 232 鉄コレレイアウト 233 併用軌道のあるレイアウト 234 運転ボード 241 ヒガハス 242 ローカルモジュール 243 都会モジュール 244 支線の駅モジュール 245 機関区モジュール 246 卓上シーナリー 247 C12の終着駅 290 庭園鉄道 3000 車両の工作 3001 GMキットの組立 301 車両の整備 302 カプラー交換 303 ライトユニット交換 304 ナンバー・サボ 310 SL 3256 EF56後期型 3258 EF58 3280 EF80 34115K 115系KATO 34115M 115系MicroAce 34153 153系伊豆 34165 165系佐渡 34183 183系とき 34185 185系 34455 455系 34583 583系はつかり 349 クモニ83 350 客車整備 3514 14系八甲田 3520 20系 358 ブドウ色1号の客車 359 旧客 八甲田 359 旧客 121レ 359 旧客2322レ 359 郵便荷物客車 360  気動車整備 3658 キハ58系 いいで・ざおう 3658 キハ58系 さんべ 3658 キハ58系 アルプス 370 貨車整備 379  筑豊の石炭列車 400 ストラクチャー 401 フォルマー 402 お寺ブロック 403 工事現場ブロック 451 リゾートセクション 452 甍の街セクション 453 温泉街セクション 490 展示台 500 線路・制御機器 550 保管・管理 560 工具・治具 600 実車 650 風景 700 日常のできごと 705 MUSIC 710 浅慮空言 720 製品の感想 7211 KATOクオリティー 721 製品の感想 KATO 722 製品の感想 トミーテック 724 製品の感想 マイクロエース 729 書籍の感想 730 車で中山道 740 プラモデル 750 オークション 999 プログの管理