筑豊の石炭列車を仕立てる 9

無蓋車に石炭を積みます。

用意した無蓋車は、

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トラ55000とトラ70000です。

 

石炭はどのくらい積むことになるんでしょうか。

セラ1は、実容積21.1㎥で積載量が17tなので、1㎥あたりの石炭の重量は0.8tということになります。

石炭の比重は1.2~1.6とされていますけれども、石炭と石炭の間には隙間がありますから、1㎥あたり1.2t~1.6tにはならないということなんでしょう。

トラ55000の積載量は18tですから、石炭を積載する場合の最大容積は18÷0.8=22.5㎥

トラ55000の床面積は18.8㎡なので、22.5㎥の容積にするには22.5÷18.8=1.2m(少数第3位四捨五入)。これを150分の1すると8mmということになりました。

同様にトラ70000の積載量は17tなので最大容積は、21.25㎡

トラ70000の全長は9456mm、全幅は2700mmで床面積は若干割り引いて25㎡とすれば、21.25㎥の容積にするには21.25÷25=0.85m(少数第3位四捨五入)。これを150分の1すると5.6mm

 

ただし、無蓋車の床は若干上げ底なので、あおり戸の高さを基準にする必要があるでしょう。

いずれもあおり戸より1mmくらい高く積めば石炭満載の状態になるようです。

 

TOMYTECの石炭を積んで

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ボンド水溶液で固めました。

 

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 積み込む高さを調べた割に適当な積み方になってしまいました。

 プラスティック整形の石炭表現に比べれば、らしくはなっているかと思います。

 石炭は、積み込んだときは山盛りですが、降ろすときには平たんになっていたそうです。

 輸送されるときの振動でならされるからだそうで、こればっかりは再現するのが難しい。

 

 最後に最後尾になるトラに標識灯を取り付けます。

 

 国鉄末期まで、貨物列車の最後尾には車掌車が連結されていましたが、閑散線区では省略される場合があり、車掌車のかわりに標識灯が取り付けられました。

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 現行の標識板パーツにテールライトレンズを取り付けてまとめてみました。

 トラ70000に取り付けました。

Img_1204

 

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荷物列車は底なし沼 遠巻きに見守る

  先日の東海道山陽セットB入線の際、

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ワサフ8000、マニ50、マニ36、スニ40、スユ44及びワキ8000も同時に入線しておりました。まずは、セット入線のときと同様に、

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カプラー交換と運用サボの貼り付けを行いました。

 さて、これらの車両を収納することなりますが、荷物列車は、先日の荷31レのごとく、増結・解放を繰り返し、始発駅出発の編成と終着駅到着の編成は全くの別物になってしまいますので、基本編成と付属編成をブックケースに分けるような簡単な収納ができません。

 宮崎行、熊本行、鹿児島行をひとまとめにしてブックケースに収納し、途中解決のマニはケースA、オユはケースB、ワサフはケースCという具合に車種別に分ければよいかもしれませんが、1編成組むのに煩雑な出し入れを要求されます。ケースA~Cに収納する車両の編成順を記憶するのも困難。手控えも必要でしょう。

 ここで、荷物列車はやっかいな沼であることを認識。

 

 そして、今回更なる沼、底なし沼であることを発見しました。

 KATOの一部の車両に運用サボが印刷されていることは前回触れましたが、ほかの製品はどうなっているかと10-898郵便・荷物列車「東北」6両セットを見てみました。

 同セットは、マニ60×2、オユ10非冷房、スユ13、マニ36×2の6両からなりますが、

マニ60 2636は、

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北東航1

 

マニ60 2238は、

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北東航2(一番判別し易かった2両目を拡大してみました。)

 

オユ10 2019は、

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盛航21

 

スユ13 2032は、

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北東航21

 

マニ36 2118は、

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北東荷16

 

マニ36 2129は、

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北東航3

の印刷がなされており、これに見合う編成例を「荷物車・郵便車の世界」で探しましたら、

1977年9月29日、仙台駅の荷33レ(隅田川発青森行)がセットからスユ13を外し、ワサフと

ワキ4両をつないだ編成となっておりました(同書246ページ)。

 東北セットは、

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EF56が牽引した荷41レがモデルと思われ、当時は荷41レが上記の運用番号の荷物車を連結していたのかもしれませんが、意地になっても手元資料では調べようがありません。

 

 すべての荷物列車にこのような難問が付きまとうことは必至。拡大鏡で覗けば覗くほど、資料を調べれば調べるほど、抜けられずにもがく底なし沼の世界を垣間見ました。

 

 そもそも運用サボは営業中の荷物列車なのにサボ受けが空ではさびしいから貼りだしたもので、どうせ判別できないからサボだと判ればよい程度の感覚でした。

 

 東北セットではせっかく運用番号が印刷されているのですから、北東航1と21、北東航2、北東航3はまとまって連結し、根室、網走、岩見沢まで足を延ばす車両だと妄想しながら走らせるのも自己満足の満たし方。

 荷物列車は運用や編成を突き詰めることなく、判った範囲で気楽に編成を組んでそれとなく走らせるのがよろしいようです。

 

 ということで、当鉄道としては、思い入れある荷41レの隅田川出発時とか、せっかく調べた先日の荷31レ浜松出発時は別として、あとは適当に収納して、適当に走らせることといたしました。

 

 

 

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EF61の牽く荷物列車 荷31レ

 荷31レは汐留・鹿児島間の荷物列車で、浜松・広島間でEF61が牽引にあたりました。

 その編成が、「荷物車・郵便車の世界」242ページに掲載されていましたので、表にしてみました(クリックすると拡大します。)。

31

 1978年10月改正で、パレット荷物車中心の編成に変わりました。

 鉄道ファン1982年10月号は荷物列車の特集で、

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1980年11月改正時における

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荷物列車の牽引機、編成、個々の荷物車の運用が掲載されています。鉄道ファン詩の中では荷物列車のバイブル的な一冊。最近は、ネットで鉄道ファン詩を閲覧できる(有料)ようになりましたので、興味のある方はご覧になってください。蛇足ながら、同誌の発売から40年が経過したとは・・・

 同誌の記事を参考に、31レが汐留を出発してから鹿児島に到着するまでの牽引機、編成、運用区間を表にしてみました。クリックすると拡大します。

 草色に塗りつぶしたものが、汐留発鹿児島行の4両。その前後に増結・解結を繰り返して進みます。

ベージュで塗りつぶした各駅では、どの荷物車が連結され、解放されるかを注記しました。

198011

 

 広島で増結される広荷204・201は汐留発下関行ですが、広島までは別の列車でやってきます。東小倉で増結される大荷203、大荷4、名荷2も同様です。

 編成を調べるだけでお腹いっぱいになってしまいましたが、1975年と1978年の編成を牽かせてみました。

1975年

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 まだまだ茶色のマニが連なっています。

 

1978年

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パレット積み車両が増え、編成全体が青くなっています。

このころになると、EF61はシールドビーム2灯に改造されているかもしれません。

 

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EF66を走らせる 5

 鉄道ピクトリアル2022年2月号EF66特集の中の、貨物輸送から見たEF66という記事を模型で再現しています。

 最終回は、EF200,210登場から現在までです。

 

 貨物輸送量の増加に対応するためEF66 100番台が増備されましたが、同時に、次世代電気機関車の開発も進められていました。

 1992年から量産された

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EF200と1998年から量産されEF66と同等の性能を有する

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EF210です。

 一方、JR西日本に継承された66は、ブルトレの廃止に伴って1995年から廃車が始まりました。

 

 1998年10月の改正では、EF210の投入により、1300トン列車は14本から31本に増え、うち6本は最高速度100キロを実現しました。EF66は、100キロ走行の3本を含む15本の1300トン列車を担当し、9本の110キロ走行列車のうち、5本をけん引するなど主力機として活躍しました。

 また、同改正から、

 

運用範囲が黒磯まで広がり、黒磯から幡生までのロングラン運用も発生しました。

 他方、短距離で85キロ走行のコンテナ列車(高速貨C)や

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石油・化学薬品などの専用貨物列車のけん引も行うようになりました。

 2000年には

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EF210 100番台が登場し、徐々にEF66の活躍の範囲が狭まり始めます。翌2001年には試作機の901号機が廃車。

 2007年には1300トン列車の北九州貨物ターミナルまで運転されるようになりましたが、そのけん引を担当することはなく、かえって11,14,15,18号機の4両が廃車となりました。2008年以降も0番台の廃車は続き、2011年には14両になってしまいます。

 2016年、EH500が東北本線を直通するようになって黒磯への運用は終了しますが、翌2017年、

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国際海上コンテナ輸送の4072レをけん引し、人気を博しました。

 その間にも0番台の廃車は進み、2019年、遂に27号機を残すのみとなり、100番台の104号機までもが廃車となっています。

 

 同年には最後の花道として、福山レールエクスプレスやカンガルーライナーSS60をけん引しましたが、2021年には運用をはずれてしまい、活躍の場がますます狭まっているこのごろです。

 せめて、模型ではいつまでも花形列車を牽かせてあげたいものです。

 

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EF66を走らせる 4

 鉄道ピクトリアル2022年2月号EF66特集の中の、貨物輸送から見たEF66という記事を模型で再現しています。

 今回は、スーパーライナーの登場から、EF200,210登場前までです。

  1985年、高速貨B 8本を24両編成の1200トン列車としました。1200トン列車とするためには指令交換弁をブレーキに付加する必要があり、この改造を受けたコキ50000は、250000番台となりました。EF66にも減圧促進装置を付加するなどの改造が行われたとのことです。

 模型でブレーキに関連するのはエアホースくらいなので、構造的なことはさっぱりですが、そういうことらしいです。

 また、250000番台は、1000トン列車としてならば最高速度100キロの高速貨Aとして運用することができるので、1986年11月改正で、6本の高速貨Aが250000番台で運転され、スーパーライナーと名づけられました。また、同改正では、コンテナ列車に

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クム80000を併結したピギーバック輸送が始まりました。

 1987年4月1日、国鉄は民営化されJRグループが誕生しました。

 1988年3月のダイヤ改正で、スーパーライナーが増強され、うち1本は110キロ運転を行う高速スーパーライナーとしました。110キロ運転を行うために、コキ50000のCLブレーキ装置をCLEブレーキ装置に改造し、黄色に塗装変更された

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350000番台が登場しました。同時に250000番台は、

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緑色に塗装変更されました。

 1989年3月改正で、スーパーライナーを30本に増やすため、機関車とコンテナ車の増備を進めました。

 機関車の増備は、EF66100番台により行われ、1989年に

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101~108号機が、1990~91年にかけて

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109~133号機が新製されました。

 コンテナ車の増備は、110キロ走行に対応し、海上コンテナの積載も可能な

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コキ100,101が開発されました。コキ100,101型は4両固定ユニットとしてCLEブレーキ装置の電磁弁の数を減らしコスト低減を図りましたが、その使い勝手の悪さから

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1両でも運用可能なコキ104が登場して代表形式となりました。

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EF66を走らせる 3

 鉄道ピクトリアル2022年2月号EF66特集の中の、貨物輸送から見たEF66という記事を模型で再現しています。

 今回は、コキ50000が登場する1971年からレサ10000が用途廃止となった1986年までです。

 

 1969年4月のフレートライナー導入時から10tコンテナの利用が開始され、私有コンテナ制度の導入により、トラック業者による路線貨物のフレートライナー利用が進みました。

 ところが、コキ5500やコキ10000には、10tコンテナを2個しか積めず、輸送効率の落ちる事態を生じました。そこで、1両に3個の10tコンテナを積載できるよう車長を延ばした

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コキ50000が開発されました。

 ところで、岡山のトラック業者が最初にコンテナを利用したとどこかに書いてあったので、福山通運のコンテナを載せてみましたが、よく見るとコンテナに会社のホームページアドレス。このコンテナは2000年前後のものでした。

 

コキ50000は、電磁弁を使用せずにブレーキ作用を強化させた応荷重装置付ブレーキを装備し、時速95キロの高速運転を可能としました。

 コキ50000は、1971年10月のダイヤ改正で、従来の急行貨物列車を特急貨物列車に格上げして投入されました。これにより最高速度の違う特急貨物列車ができたので、最高時速100キロのものは特急貨物列車(A)、95キロのものは特急貨物列車(B)と区別することになりました。

 EF66は特急貨Aだけでなく、

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コキ50000で組成された特急貨Bの一部もけん引するようになりました。

 コキ50000の増備により、1973年10月のダイヤ改正では113本もの特急貨物列車が運転されるようになり、そのけん引のために11両のEF66が増備されています。21~31号機で、

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KATOの後期型にあたります。

 さらに山陽新幹線博多開業の1975年3月ダイヤ改正では、東海道山陽線の高速貨増発、東北山手貨物線の貨物列車増発名義で、32~55号機が増備されました。東北山手貨物線増発用のELは、EF66を下関に新製配置し、

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EF65PFを宇都宮に転属させて行われました。

 EF66は、その両数増加により、特急貨物列車のみならず、

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急行貨物列車や

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普通貨物列車までけん引するようになりました。

 また、コキ50000の増加に伴い、これに対応するC20コンテナが増加し、特急貨Aのコキ10000系にもこれを搭載可能とする改造工事が行われました。TOMIXのコキ10000は改造後の姿を製品化しています。改造されたコキ10000は、全車改造が完了するまで、車番の頭に2を付けて区別していました。改造されたものの、コキ10000にはC20コンテナを4個しか積めず輸送力が劣るため、東京大阪間のコンテナ列車は特急貨Bとし、山陽九州方面に特急貨Aを充当しました。

 

 1978年10月のダイヤ改正では、それまでの運賃値上などの理由で荷主の鉄道離れを招いてしまい、列車本数の削減が行われました。列車本数の削減に伴い、特急貨Aに併結していたワキ10000を特急貨Bに併結することになり、ブレーキ装置を改造したワキ50000が登場しています。なお、この改正から特急貨A,Bという種別が高速貨A,Bに変更されました。

 いったん本数を減らしたコンテナ列車でしたが、1984年、車扱貨物列車のコンテナ転換により、本数を増加するとともに、鮮魚輸送の冷蔵コンテナ化も進みました。

 そして、1985年、はやぶさにロビーカーを連結したことによる列車重量の増加に対応するため、

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EF66がブルートレインをけん引するようになりました。

 そして翌1986年にはレサ10000を用いた鮮魚冷蔵列車が廃止されています。

 

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EF66を走らせる 2

 今月の鉄道ピクトリアルEF66特集に、貨物輸送から見たEF66形という記事がありました。その内容を引用しながら、模型で再現してみたいと思います。

 まずは、50000系誕生前夜の1970年まで。

 

 トラックや内航海運による貨物輸送が増加する中、国鉄は、

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コンテナ特急貨物列車「たから」の運転で対抗しましたが、さらなるトラック輸送の伸びに対応するため、重量1000トン、最高速度100キロの高速貨物列車の運転を計画しました。時速100キロで走行可能とするために、

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空気ばねのTR203を履き、応荷重装置付き電磁ブレーキ装置を採用した10000系高速貨車が開発されました。

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ワキ10000、

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コキ10000、

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コキフ10000、

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レサ10000、

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レムフ10000がこれにあたります。

 

 10000系貨車の運用開始は、1966年10月のダイヤ改正からで、コンテナ列車3往復、鮮魚冷蔵列車2往復に充当されました。これまでの最高速度85キロの特急貨物列車よりもさらに速い列車なので、高速特急貨物列車と呼ばれました(鮮魚冷蔵列車の返送は特急貨物列車)。

 このときにEF66形は完成しておらず、EF65F型がけん引にあたりました。EF65が1000トンの列車を時速100キロメートルでけん引するためには重連にする必要がありましたが、そうすると電力消費が大きくなりすぎるので、

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列車重量を600トンまで減車して単機でけん引し、鮮魚冷蔵列車の「とびうお」のみ重連により運転しました。

 

 EF66の運用開始は1968年10月のダイヤ改正、いわゆる「よんさんとお」から。1~15号機が落成しました。KATOが前期型と呼んでいる庇のない66です。

 よんさんとおでは特急貨物列車の呼び方が変わり、最高速度100キロの列車は特急貨物列車、最高速度85キロの列車は急行貨物列車となりました。EF66は単機で1000トンの列車を100キロでけん引し、東海道・山陽線で13本の特急貨物列車のけん引にあたりました。

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 翌1969年4月、フレートライナーの運行が始まりました。

 フレートライナーは聞き慣れた言葉ですが、特急貨物列車とどう違うのか、恥ずかしながら、これまで全く知りませんでした。

 結論から言うと、特急貨物列車というのは列車の種別ですが、フレートライナーは貨物輸送の営業形態の一つといえます。

 ごく簡略化して説明すると、特急貨物列車においては、国鉄は発駅から着駅までの運行にのみかかわるだけだけれども、フレートライナーは荷主から発駅までと着駅から送り先までのトラック輸送にもかかわる運送形態です。

 特急貨物列車では、荷主ないし通運業者がコンテナ輸送を申し込んできたときに、コンテナ車に空きがあれば運びますというイメージなのに対し、フレートライナーでは国鉄が通運業者と一緒になって荷主とかかわるので、申し込みを受ければコンテナ車を融通して運びますという感じ。

 特急貨物列車ではコンテナ車に空きがなければ運送を断られてしまうので、荷主としては断られるくらいなら最初から長距離トラックに頼む、ということになります。それでは国鉄のコンテナ輸送が先細りなので、フレートライナーの登場となったのだと思われます。ちなみに、1969年というのは、東名高速道路が全通した年です。

 フレートライナーに関しては、こちらを参照しました。

 また、フレートライナーを調べているうちに、多治見通運さんのこちらのページに行き着きました。

 冬の北海道からはJOTの冷蔵コンテナが、夏の九州からは通風コンテナが多用され、不足を生じないように普通の荷物も通風コンテナを使って九州に運んで、九州からの野菜の輸送に備えるなど、コンテナ運用の実体験が語られていて、興味深かったです。

 黒貨車世代からみるとコンテナ列車は単純に見えていましたが、奥の深さを垣間見た感じ。気を付けないと沼にはまりそうです。

 

 本題に戻りまして、1969年10月のダイヤ改正では特急貨物列車が19本となり、フレートライナーも拡充されました。列車増に対応して、EF66は16~20号機の5両が増備されました。

 

 

 

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これだから常磐415系には手を出せない

 E657、E531とE231系を撤収して、415系を出してきました。

Img_0510

4連×3本+7連×1本の小所帯。

 

 TOMIXの1500番台とKATOの100番台は、オーソドックスな編成ですが、

 

マイクロの7連が超曲者だったということを知りました。。

 A-4621 国鉄401系常磐線色7両セットという製品

 国鉄の車両としてセット化されてますが、クリーム地に青のラインですからJRの車両にしようと思って買ったのだと思います。

 曲者の由来ですが、まずは、上野方の編成から。

 クハ401-14

 モハ400-7

 モハ401-26

 クハ401-42

 モハ400-21

 モハ401-21

 クハ401-41

の7両編成。

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 高運の4連に

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低運の3連を連結した7連。しかも低運3連のモハユニットは、26と7。いわくのありそうな編成です。

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鉄ピク2006年10月号を見てみました。

 低運3連ですが、もとは

 クハ401-14

 モハ400-7

 モハ401-7

 クハ401-13

というオーソドックスな編成でした。ところが、1980(昭和55)年、クハ401-13とモハ401-7は廃車され、代わりに

 クハ401-51

 モハ401-26

と編成を組むようになりました。

 ここで、モハ401-26ですが、そもそも401系は25ユニットしか製造されませんでした。モハ401-26は後の改造により登場した車両で、モハ403-1のモーターをMT46に変更したものです。

 では、なぜわざわざ低規格の401系に編入されたのか。もともとモハ403-1は、

 クハ401-52

 モハ402-1

 モハ403-1

 クハ401-51

という編成を組んでいたところ、1979(昭和54)年、この編成が踏切事故にあい、クハ401-52とモハ402-1が大破して廃車となり、モハ403-1とクハ401-51が相棒を失いました。

 そこで、車歴の新しいこの2両を活かすために、1980(昭和55)年、モハ403-1を401系化してモハ401-26とし、モハ400-7とクハ401-14と編成を組むようにしたのだそう。

 そして、つくば博の1985(昭和60)年に常磐線が15両編成になると、クハ401-51は別の編成に移して、製品の7連基本編成になったのだそうです。

 調べてみれば、マイクロさんの好きそうな題材ではあります。

 

 さて、この編成の車両ですが、クハ401-41を除いて1987(昭和62)年2月5日付で廃車となっていて、JR東日本に継承されませんでした。JRの編成として活用しようという私の目論見は大外れ。

 

 しかも、常磐線色というのは、つくば博のときに採用されたもので、常磐線色の国鉄時代というのは1987(昭和62)年までの2年間しかありません。

 そんなレアな編成より汎用性の高い赤電に塗りなおそうかと思ったものの、この製品は7両セット。ということは、常磐線が15両化された後の編成ということになります。赤電時代に7両編成はなかったのでした。

 結局、このセットは、つくば博からJRに移行するまでの2年間の編成であるばかりか、イレギュラーな組み替えの行われた編成をモデルにした超曲者の編成だということが判明しました。

 

 肩の凝らない運転のできない常磐線415系でした。

 

 

 

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KATO 3080-1ED78 再生産

Img_0324

 KATOのED78が、1月25日に、再生産発売されます。

 ED78は、奥羽本線福島山形間と仙山線に運用された機関車です。1967年にED94→ED78 901が、1968年に1~9、1970年に10,11、1980年に12,13の合計14両が製造されました。今回生産されるのは、1次型の1~11号機となります。

Img_0320

Img_0322

Img_0323

 

 ED78はどんな列車を牽引したのでしょうか。

 優等列車については、1973(昭和48)年当時、20系客車の特急あけぼの1,2号、旧型客車の急行津軽1,2号とおが2号を牽引しておりますが、いずれも深夜帯に福島山形間を通過していて、前照灯が近づいてくると、室内灯が連なり、尾灯が遠ざかっていくという何とも絵にならない情景でした。あけぼのだけはテールサインが華を添えていました。

 唯一、14系座席車を使用する季節特急つばさ51号

Img_0319

が下り福島12:37→山形15:18、上り山形12:43→福島14:39で運転されていましたので模型で再現するとすればこれでしょうか。

 そのためか、お供として再生産されるのは50系客車ですが、50系が登場したのは1977年で、奥羽南線を担当したと思われる新庄客貨車区には1980(昭和55)年2月に、福島客貨車区には1982(昭和57)年12月に、それぞれ新製配置されています。

 それ以前の普通列車は旧型客車ということになりますが、

1973(昭和48)年3月末日現在での旧型客車の配置は、

Photo_20220113103401

となっておりました。福島客貨車区は主として東北線の担当、スハ43系は主として急行運用でしょうから、奥羽線の普通列車は

Img_0318

スハ32系、オハ61系が運用されていたと思われます。

 

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ブドウ色1号の客車 17 スシ37という食堂車 3

 前回は、米軍から返還を受けた段階で、スシ37形が19両残り、スシ47形に4両、スシ48形に9両改造されていたというお話でした。

 そして、昭和28(1953)年、3軸ボギー車は改番されることになりました。

 スシ37形のうち米軍接収中に冷房化されていた車両とスシ47形はマシ29形に、冷房化されなかったスシ37形はスシ28形に改番され、スシ48形はそのままでした。

 これだけであれば単純ですが、元のスシ37は、ダブルルーフのものとシングルルーフのものがあり、1両だけ広窓の車両もありましたし、喫煙室のないスシ47もありましたので、番台でタイプを分けました。

 スシ28、マシ29共に、ダブルルーフのものは1~、シングルルーフのものは101~の付番となり、

広窓のスシ37 76と喫煙室の無いスシ47 11は特別の区分番台となりました。それぞれの付番は次の通りです。

 

ダブルルーフのスシ37は、

スシ37 46→マシ29 1

スシ37 49→マシ29 2

スシ37 51→マシ29 3

スシ37 52→スシ28 1

スシ37 53→スシ28 2

スシ37 54→スシ28 3

スシ37 55→スシ28 4

スシ37 56→スシ28 5

スシ37 57→マシ29 4

に改番

 

シングルルーフのスシ37のうちリベットのある車両は、

スシ37 58→マシ29 101

スシ37 59→スシ47 1→マシ29 102

スシ37 60→スシ28 101

スシ37 64→スシ47 2→マシ29 103

スシ37 66→スシ47 3→マシ29 104

に改番

 

ここからが全溶接の車両となり、

スシ37 68→マシ29 105

スシ37 69→マシ29 106

スシ37 70→マシ29 107

マイクロのさくらセットの

p1020171

マシ29は、この車両ということになりますが、あれ?、リベット付の車体ですね。

スシ37 71→スシ47 11→マシ29 201

スシ37 72→マシ29 108

スシ37 73→マシ29 109

スシ37 75→マシ29 110

スシ37 76→スシ28 151

スシ37 78→スシ28 102

となりました。

スシ28は1~が5両、100~が3両、マシ29は、1~が4両、101~が11両となりました。

 

 改番も束の間、特急かもめ用の食堂車が3両必要になり、スシ48を冷房化して充てることにしました。

 といっても、おいそれとクーラーを調達できない時代でしたから、マシ29のクーラーを取り外して、スシ48に取り付け、マシ49形とすることにしました。

 冷房を外されたのは、マシ29 102,103,104で、もとスシ47だった車両。冷房化されたのはスシ48 13,14,15でした。

この結果、

スシ37 59→スシ47 1→マシ29 102→スシ28 103

スシ37 64→スシ47 2→マシ29 103→スシ28 104

スシ37 66→スシ47 3→マシ29 104→スシ28 105

スシ37 63→スシ48 13→マシ49 1 

スシ37 65→スシ48 14→マシ49 2

スシ37 67→スハシ37 11→スシ48 15→マシ49 3

となりました。

 いずれもシングルルーフでリベットありタイプの車両で施行されています。

以上は、鉄道ビクトリアル2005年5月号を参照しました。

 

 さて、製作中の食堂車の形式番号をどうしましょう。

 シングルルーフで全溶接の車体ですから、これをスシ28にするとなると、スシ28 102しかありません。

 マシ29 105~110のいずれかにするのが穏当のようです。

 ところが、屋根には食堂の部分にもベンチレータを付けてしまいました。マシ29の画像を探してみると、食堂部分は昭和29年ころに取り払われたらしい。ぎりぎりセーフでした。

 レボリューションファクトリーのマシ29インレタには、105と109がありました。105は門ハイ、109は東シナですので、109に決定です。

 

 名前が決まりました。完成を急ぎたいと思います。

 

 

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