C12のやってくる終着駅 4
C12のやってくる終着駅の構想は、高森線のイメージで始まったものですが、
一昨年のドライブで通りかかった足尾駅が、構想を一層具体化してくれました。
現在はわたらせ渓谷鉄道の足尾駅ですが、
国鉄時代の駅舎がそのまま残っています。きれいに整備されていますが、無人駅で、改札口を通らずともホームに入れるようになっています。
ホームに出て、間藤駅方向を
望みます。本線と側線が1本にまとめられて間藤駅に向かいます。国鉄時代は足尾本山という貨物駅まで続いていたそうです。
振り返れば桐生方面
駅本屋の1番線から副本線をはさんで島式ホーム。
側面に石垣を積んで土を盛り、最小限の部分のみ舗装したローカル線のホームです。
模型でもこんなホームにしたいものです。
ちなみに、現在は
こんな使われ方をしています。
渡り板でつながる島式ホームに移動する途中で桐生方面を望みますと、
ホームのすぐ先で本線と副本線が合流しています。
島式ホームに上って
駅本屋と1番線を望みます。駅本屋付近はホームがかさ上げされています。第3セクターとなってからの工事でしょうか。
ホーム手前に細長く開いた穴は、手動の転轍機のロッドが設置されていた跡で、その奥が転轍小屋だったものと思われます。
こういうところは、参考になります。
駅本屋の向こうに小さくキハ30が見えます。
第3セクターならではの保存車両です。ほかにもゆかりの車両がありますが、それは後ほど。
島式ホームの奥には、貨物側線。
桐生方面。そして、
間藤方面。3本ありますが、使用されなくなって久しく、
線路内にまで木々が繁茂しています。
ここで、C12が、トキやらタキやらワムなどの入換にいそしんでいたのでしょう。
兵どもが夢の跡。
先ほどのキハ30
JRから譲り受けてイベント列車に使用した模様です。
そのキハ30は、貨物ホームに留置されており、
荷役側から貨物ホームを見ますと、立派な上屋が残されています。
ゆるやかなスロープで地面とホームをつなぐ感じも参考になります。
貨物ホームの中は、
こんな感じ。銅山で働く方々の物資が積まれていたことでしょう。
終着駅構想とは関係ありませんが、
首都圏色のキハ30の向こう側には、
保存車両が並んでいます。一般色のキハ30、タキ35000、タキ29300、カバーを掛けられた機関車、ヨ8000
タキ29300は、足尾銅山の副産物の濃硫酸専用で、足尾駅常備でした。
ヨ8000と移動機らしきもの。
ヨ8000は、平成20年に広島車両センターで全検を受けており、足尾線ゆかりのものではないようです。
移動機のほうは、ここから先が立ち入り禁止のため詳細は不明です。
ヨ8000の手前には、
国鉄時代に、貨物の取り扱いのある駅でよく見られた移動機が並んでいました。
全長900ミリメートルのモジュールで長大な貨物側線は望むべくもありませんが、
雰囲気の一部でも出したいと思います。
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