KATOクオリティとその隙間7 レジェンドコレクションの隙間
レジェンドコレクション:
日本の鉄道史上に燦然と輝く「名車」 優秀な、有名な、あるいは人気の高い車両や列車、画期的な技術を誇った形式などを、Nゲージの世界に永遠に残していくために、KATO Nゲージ40周年を記念してスタートしたシリーズ。
KATOクオリティを備えることはもちろんとして、
金文字のソフトケースと特別な外箱。これまでNo.9までシリーズ化されています。
その第1弾は、「101系」
鉄道技術および車体デザインの両面で革新を拓いた、国鉄新性能電車のパイオニアです。レジェンドコレクションでは、昭和40~50年代に全盛期を迎えた中央線快速/特別快速で活躍していたころの101系をプロトタイプに、10両フル編成で再現(以上、外箱の記載から)。発売は、2005(平成17)年末のことでした。
101系以降のラインナップと外箱に記された名車としてのキャッチフレーズは、
No2 151系「こだま・つばめ」 国鉄電車特急の礎「こだま形」
No3 近鉄10100系ビスタカー 黎明期のデラックス名阪特急
No4 キハ81系「はつかり」 全国特急網拡大の立役者
・・・むしろ、キハ82系ではないか?
No5 381系「しなの」 曲線区間高速化の切り札
No6 581系寝台特急「月光」 世界初の寝台特急電車
No7 小田急ロマンスカー・NSE(3100)
・・・キャッチフレーズは記載されていませんが、小田急ロマンスカースタイルを確立した系列ではあります。
No8 711系0番台 国鉄初の北海道向け交流専用電車
No9 東京急行電鉄7000系 日本初のオールステンレスカー
東急7000系が発売されたのは2017(平成29)年夏。それ以降、新製品が出てきません。711系、東急7000系の売れ行きが芳しくなかったのでしょうか。
そういえば、NSEまではなにかしらの派生製品が登場しましたが、そういう名車でないと製品化できないのかも。
とはいえ、名車はまだまだあります。私なりにレジェンドコレクション候補として推すのは、
80系電車0番台 長距離列車=客車の常識を打ち破って、長距離電車時代の礎になりました。
そればかりか、
その湘南顔は、
EF58新車体やDD50、キハ44000系(キハユニ15,16)に引き継がれたばかりか、
東急5000系、京王2700系、東武5700系、西武351系、京成1600形、京急初代600形、相模鉄道5000系、名鉄初代5000系、近鉄800系、阪神3011形、南海21001系、西鉄1000系などの大手私鉄・中小私鉄にも多大な影響を及ぼしました。
正に名車であります。
KATOさんは、
すでに300番台とクモニ83100(元クモユニ81)を製品化していますが、300番台は80系が自ら進化した完成形であって、もちろん模型化されるべきもの。
しかし、長距離電車の礎を築き、日本の鉄道界に影響をあたえたのは
0,200番台であって、レジェンドコレクションの対象としては0番台ではないでしょうか。
派生製品としては、
前面3枚窓の初期車。アルミサッシの200番台。お顔は同じで近郊型の70系。
名車に間違いのない80系。300番台ばかりではありませんので、ぜひ0番台のレジェンド化をお願いいたします。
そのほかにも人それぞれに、レジェンドコレクションになっても良いのではという系列があろうかと思いますが、
0系新幹線
は、多くの方々の支持を受けるのでは?
なにしろ、天下の新幹線のパイオニアですから。
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